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キヤノン、720p動画撮影が可能なデジタルカメラ
－光学10倍ズーム、光学手ぶれ補正搭載。D3出力対応


PowerShot TX1
3月中旬発売

標準価格：オープンプライス

付属品セット内容

　キヤノン株式会社は、1,280×720ドット/30fpsで動画撮影が可能な光学10倍ズームや光学式手ぶれ補正を搭載したデジタルカメラ「PowerShot TX1」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は5万円前後の見込み。

　PowerShot TX1は、外形寸法29.0×59.9×88.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量約220g(本体のみ)の手のひらに収まるサイズのデジタルカメラ。ステンレス無垢素材を採用し、本体前面にヘアライン、側面にブラストという、異なる表面処理を行なうことでコントラストを出している。また、ビスの露出を最低限に抑え、パーツの合わせ目もフラットにするなど、「こだわりの作りこみを行なった」(同社)としている。

【付属の32MB MMCへの録画時間】
撮影モード撮影可能時間
32MB MMC
(付属)		512MB SD
1,280×720ドット/30fps6秒1分42秒
1,280×720ドット/30fps LP12秒3分17秒
640×480ドット/30fps14秒3分48秒
640×480ドット/30fps LP26秒6分59秒
320×240ドット/60fps20秒5分17秒
320×240ドット/30fps35秒9分19秒
　最大の特徴は、撮像素子として総画素数約740万画素(有効約710万画素)の1/2.5型CCDを搭載し、1,280×720ドット(30fps)、640×480ドット(30fps)、320×480ドット(30fps)、320×480ドット(60fps)の動画が撮影可能なこと。なお、1,280×720ドットと640×480ドットには、圧縮率が約2倍になるLPモードが用意されている。

　また、ステレオマイクも内蔵し、サンプリング周波数は44.1kHz。映像はMotionJPEG、音声はWAVE形式のAVIで記録される。なお、1回あたりの動画記録時間は、最大4GBまでか1時間で、制限に達した時点で記録停止となる。

　レンズは、35mm判換算で焦点距離39～390mm(F3.5～5.6)の光学10倍ズームで、レンズシフト式の光学式手ぶれ補正も装備している。10郡12枚(非球面レンズ1枚)構成となっており、各レンズ群をカムを使わず、モーターで直接駆動する多群独立駆動式を採用。小型化、高速化、静音化を実現し、ワイド端からテレ端を超音波モーター並に高速に移動できるとしている。さらに、電動レンズカバーも備えている。

USB 2.0、AV出力(専用端子)、コンポーネント出力(専用端子)を装備

　動画撮影中でも光学ズームを操作可能なほか、映像エンジンに「DIGIC III」を搭載し、同社独自の「フェイスキャッチテクノロジー」と、「iSAPS テクノロジー」をベースとした独自のアルゴリズムを併用することにより、被写体の顔にピント/露出/ストロボ発光量を調整する「顔優先AF/AE/FE」を実現。動画撮影時にも「顔優先AF/AE」とAWBが作動し、カメラ任せで被写体の顔にピントと露出が合わせられる。また、動画撮影中でも静止画撮影可能な「フォト・イン・ムービー」機能も装備している。

　ISO感度はオート、高感度オートに加え、80/100/200/400/800/1600からマニュアルでも設定可能。記録メディアは、SDHC/SD/MMC/MMCplus。静止画は3,072×2,304/3,072×1,728/2,592×1,944/2,048×1,536/1,600×1,200/640×480ドットで記録できる。

　1.8型低温ポリシリコン液晶モニター(約11.5万画素)を搭載するほか、USB 2.0、AV出力、コンポーネント出力を装備。AV出力、コンポーネント出力は専用端子で、付属のケーブルによりD端子出力が可能だが、D4には対応しておらず、D3(1080i)に変換して出力される。電源は付属のバッテリパック「NB-4L」を使用。CIPA準拠の撮影枚数は約160枚で、再生可能時間は約4時間。

　付属ソフトの「ZoomBrowser5.8」により、縦位置で撮影した動画の回転や、カット編集、部分拡大、テロップ、トランジション、エフェクトが可能なほか、VGAやQVGAへの解像度変換も行なえる。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-02/pr-ixyd10.html
□製品情報
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/tx1/index.html

(2007年2月22日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

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