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ソニー、DLNA/MPEG-4撮影/MP3再生対応の多機能デジカメ
-2GBメモリを内蔵した「撮影もできる携帯アルバム」


4月6日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、無線LANを内蔵しDLNAに対応、MPEG-4/30fpsの動画撮影も可能なデジタルカメラ「DSC-G1」を4月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後の見込み。

VGA/3.5型のエクストラファイン液晶を採用

 デジタルカメラ「サイバーショット」シリーズの新モデル。基本は静止画撮影用のカメラだが、動画撮影機能や無線LAN、MP3再生機能などを盛り込んだ多機能タイプとなっている。CCDは総画素数620万画素(有効600万画素)、1/2.5型のSuper HAD CCD。2GBのメモリを内蔵し、VGA解像度の静止画が最大約2万枚収録可能。メモリースティックDuoスロットも備えている。

 解像度640×480ドットで3.5型の液晶ディスプレイを搭載。1,677万色表示が可能で、パソコン用ディスプレイなどと同様にストライプ配列の画素とプログレッシブ表示を採用したエクストラファイン液晶を採用。本体を横にスライドさせることでレンズが露出する機構となっており、連動して液晶右側に操作パネルが現れる。そのため、レンズを閉じた状態では、背面は液晶ディスプレイのみで占められる。

レンズカバーを閉じたところ。カバーと連動して本体が横にスライドする 3.5型の大型液晶を備える レンズカバーを開いた場合の背面。右側にコントロールパネルが現れる

持ち歩くアルバムとしての利用を提案。強力な検索機能を備える
MP3再生にも対応した

 AV関連の機能としてはMPEG-4/30fpsでの動画撮影が可能。解像度はVGA/QVGAから選択できる。さらに、MP3ファイル(非DRM/128kbps)の再生にも対応。ステレオのヘッドフォン端子も備えている。内蔵する写真を使用して自動でBGM付きスライドショーを作成する「音フォト」にも対応しており、転送したMP3ファイルをBGMとしても利用できる。

 大容量の内蔵メモリと大型/高精細な液晶を活かし、デジタルカメラ内にこれまで撮影した静止画をアルバムとして保存し、持ち歩くような利用を提案。撮影時に高解像度のオリジナル画像とは別に、VGAのアルバム用画像を本体メモリに自動記録する「アルバム機能」を装備。G1以外で撮影した画像も付属するパソコン用ソフトの「Album Editor」でカメラに転送すると、自動的にVGAにリサイズされ、蓄積される。

 また、「Album Editor」は撮影した静止画の解析を行なうことでインテリジェンス機能を実現した。具体的には、写真に対して色合いや顔認識機能を利用し、特徴を解析。さらに、日付ではなく撮影頻度を判断することで、旅行など、イベントごとに画像を管理する「おまかせ管理機能」も用意。分類した画像に「新婚旅行」や「散歩」など、任意のラベルを付与できる。

 こうして解析された静止画の諸情報をカメラ側にフィードバック。カメラの液晶画面から「色合いが赤っぽい写真」や「人の顔が沢山映っている集合写真」、「風景」、「現在選択した画像と似ている画像」など、条件を指定した画像検索ができる。「Album Editor」の対応OSはWindows 2000/XP/VistaでMac OSは非対応。

天面にはシャッターボタンなどを備える 正面向かって左側の側面にはコントロールキーを装備 側面にはイヤフォン端子も装備

 さらに、IEEE 802.11b/gの無線LAN機能も内蔵。DLNAに対応しており、DLNA対応BRAVIAなどからワイヤレスでカメラ内の静止画をテレビに表示できる。ただし、DLNAサーバーへの画像の転送や、動画の表示などはサポートしていない。

 また、無線LANを使った新しい機能として、「DSC-G1」同士を最大4台までリンクさせる「コラボショット」機能を装備。A/B/C/Dの4機種でリンクした場合、Aで撮影した静止画が無線を介して自動的にB/C/Dのメモリ内にも保存される。そのため、パーティーなどの席でリンクした状態で4人がお互いを撮影し合うと、撮影終了後には4台(4人)のDSC-G1全てに、全員が撮影した画像が保存される。

 撮影せずに、無線LAN経由で画像フォルダを公開し、「DSC-G1」同士で画像が交換できる「ピクチャーギフト」機能も装備する。これらはG1を複数台用意しなければ実現できない機能だが「将来的にはローエンドモデルなどにも、こうした機能を広げ、対応機種を増やしていきたい」(同社)という。

天面に無線LAN機能をONにするボタンを備える 最大4台のG1と連携可能。電波の有効範囲は10~30m程度

 レンズはカールツァイスのバリオ・テッサー。焦点距離は35mm換算で38~114mmの光学3倍ズーム。F値はF3.5~4.3。光学式手ブレ補正を備え、高感度はISO 1000まで対応。AFは9枠のマルチポイントAF。夜景撮影時に自動的に多重露光した2~6枚の画像を後処理で重ね合わせ、明るくブレない夜景が撮影できるという「手持ち夜景モード」も用意する。

 パソコンとの連携はUSB 2.0を使用。専用ケーブルを介したAV出力も可能。静止画の撮影可能枚数は約280枚。外形寸法は93.3×25.3×71.7mm(幅×奥行き×高さ/本体を閉じた状態)。バッテリなどを含む重量は約204g。

底面 メモリースティックDuoスロットを備える

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200703/07-0309/
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-G1/index.html

(2007年3月9日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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