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社団法人日本レコード協会(RIAJ)は4日、2006年度の「音楽メディアユーザー実態調査」報告書を公開した。過去半年間のCD購入率は42.1%で前年比5.4ポイント減少、ポータブルオーディオプレーヤーの保有率は23.6%で、前年比10.9ポイントの増加となった。 調査は2006年10月2日~10月30日にかけて、東京30km圏で行なわれた面接留置きアンケートの結果をもとにしている。対象者は12~69歳の男女(小学生を除く)で、サンプル数は1,200。CD/DVD購入や、音楽配信の利用、ポータブルオーディオプレーヤーの保有率などを調査している。 ■ 過去半年のCD購入率は42.1%。音楽配信への不満は歌詞カード
過去半年間にCD(レコード)店を訪れた人は全体の63.4%で、前年度の62.6%から微増した。一方、利用率ではCD・レコード店が前年度より約8%マイナスの61.2%で、インターネット通販は11.9%と前年比2ポイント増となっており、4年連続で利用が拡大した。 過去半年間のCD購入率は減少傾向にあり、全体では42.1%(前年度47.5%)、CDアルバムは36.5%(同43.0%)、CDシングルは20.2%(同21.5%)。年代別割合では、30~40代がほぼ横ばいながら、50~60代が拡大し、中高生~20代が縮小した。また、過去半年間のCDレンタル利用率は30.0%で、前年度の29.7%とほぼ同じ。 インターネットによる有料音楽配信の利用経験率は8.4%で、前年度の6.0%から上昇。そのうち過去半年間の利用率は4.6%(前年度3.1%)となっている。利用する理由としては「必要な曲だけ手に入れることができるから」が最も多い49.7%。 逆に最も多い不満は「ジャケット・歌詞カードがない」で38.4%。「曲種が少ない・手続きが面倒(複雑)」を不満に挙げる人はいずれも前年度に比べ約10ポイント減っている。有料音楽配信を利用しない理由は、「購入したCDで聴くほうが良いから」が最多の27.8%だが、前年度に比べ13.8ポイント減少している。 携帯電話の着うたダウンロード経験率は24.9%(前年度20.1%)、着うたフルは9.9%(同5.7%)といずれも上昇。過去半年間でのダウンロード曲数は、着メロが8.3曲、着うた9.9曲、着うたフル10.9曲で、着メロと着うたは前年比で微減となったが、着うたフルは2.3曲増加。着うたや着うたフルでダウンロードした曲をCDでも買ったことがある人は24.9%となり、CD購入に比べると、ネット配信との併用は少ない結果となった。 DVDソフトの購入意向では、映画が70.4%(前年度68.6%)、テレビドラマ20.6%(同19.0%)、アニメ17.5%(同17.3%)と増加したが、音楽DVDは41.6%で前年比5ポイントのマイナスとなった。購入意向があると答えた中で最も減少したのは男性の大学生以下と40代だった。 ■ ポータブルプレーヤーは40~50代にも拡大
ポータブルオーディオプレーヤーの保有率は23.6%で、前年度の12.7%から上昇。年代別では40代~50代にも所有が拡大。未経験者のうち利用したいと考える人は15.5%と、前年度より1.7ポイント増加。特に30代以下で利用意向が高い。 所有するポータブルオーディオプレーヤーに転送する楽曲では、最も多いのが「購入したアルバムCD」で69.5%。前年比6.4ポイント増加している。また、「有料音楽配信」は19.6%で、同7.8ポイント増となった。
□RIAJのホームページ ( 2007年4月4日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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