|
日本電信電話株式会社(NTT)は、H.264/MPEG-4 AVCによる放送素材伝送を目的としたリアルタイムコーデックLSIを開発した。 4月16日よりラスベガスで開催されるNAB2007に出展。映像配信サービスや地上デジタル放送のIP同時再送信での利用に向けて検証を進め、第3四半期にNTTエレクトロニクスから販売開始する。 放送/プロ向けH.264リアルタイムコーデックLSIで、開発コード名は「SARA(Super Advanced Real-time CODEC Architecture for H.264 professional implementations)」。1チップでSDTV相当のエンコード/伝送処理が可能。 また、複数チップ間のリアルタイムコーデック処理の協調動作やストリームの多重分離処理によるマルチチップ拡張機能をチップ内に内蔵。マルチチップを搭載した葉書大のモジュールでH.264のHDTV処理が可能という。 民生用のH.264/MPEG-4 AVCで用いられる4:2:0フォーマットの2倍の色情報を有する4:2:2フォーマットをサポート。Highプロファイルに4:2:2色空間対応を追加したHigh4:2:2プロファイルのエンコード/デコード処理に対応する。 MPEG-2からH.264へのリアルタイムトランスコードも可能で、「放送局などの膨大なMPEG-2映像資産を今後のH.264映像配信サービスや地上デジタル放送のIP同時再送信などで幅広く活用できる」としている。 また、開発成果を生かしたHDTVのトランスコード装置や2パスエンコーダなど、幅広いH.264関連装置適用が見込まれるという。 □NTTのホームページ ( 2007年4月6日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|