◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
NTT、放送向けH.264コーデックLSI「SARA」
-High4:2:2対応。マルチ利用でHDTV対応


4月6日発表


 日本電信電話株式会社(NTT)は、H.264/MPEG-4 AVCによる放送素材伝送を目的としたリアルタイムコーデックLSIを開発した。

 4月16日よりラスベガスで開催されるNAB2007に出展。映像配信サービスや地上デジタル放送のIP同時再送信での利用に向けて検証を進め、第3四半期にNTTエレクトロニクスから販売開始する。

 放送/プロ向けH.264リアルタイムコーデックLSIで、開発コード名は「SARA(Super Advanced Real-time CODEC Architecture for H.264 professional implementations)」。1チップでSDTV相当のエンコード/伝送処理が可能。

 また、複数チップ間のリアルタイムコーデック処理の協調動作やストリームの多重分離処理によるマルチチップ拡張機能をチップ内に内蔵。マルチチップを搭載した葉書大のモジュールでH.264のHDTV処理が可能という。

 民生用のH.264/MPEG-4 AVCで用いられる4:2:0フォーマットの2倍の色情報を有する4:2:2フォーマットをサポート。Highプロファイルに4:2:2色空間対応を追加したHigh4:2:2プロファイルのエンコード/デコード処理に対応する。

 MPEG-2からH.264へのリアルタイムトランスコードも可能で、「放送局などの膨大なMPEG-2映像資産を今後のH.264映像配信サービスや地上デジタル放送のIP同時再送信などで幅広く活用できる」としている。

 また、開発成果を生かしたHDTVのトランスコード装置や2パスエンコーダなど、幅広いH.264関連装置適用が見込まれるという。

□NTTのホームページ
http://www.ntt.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news07/0704/070406a.html

( 2007年4月6日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.