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ヴィジョネア株式会社と株式会社小学館は、ヴィジョネアの「DVDMAGIC」技術を使用し、謎解きゲームを解くと視聴可能なコンテンツが増加する新コンセプトのDVDビデオ「名探偵コナン MAGIC FILE」を4月11日に発売する。価格は2,680円。全国のセブン-イレブンでの限定販売となっている。
DVDに、視聴ロックをかけたコンテンツをあらかじめ収録。ユーザーが携帯電話、もしくはパソコンで解除キーを購入することで、決められた期間内の視聴が可能になるヴィジョネアの「PPV(ペイ・パー・ビュー)-DVD」をベースにしたソフト。同技術を採用したソフトは、2006年末に「24 -TWENTY FOUR-」もリリースされている。今回の「コナン」では、PPVシステムに加え、『謎解き』要素も盛り込んだことが新しい。
4月21日から公開されるコナンの劇場用アニメ「紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」の公開を記念して特別に企画されたソフトで、「EPISODE PART」と「GAME PART」を収録した、ディスク2枚組みで構成される。「EPISODE PART」には、テレビ放送から厳選した「奇術愛好家殺人事件」(3話完結)と、「見えない凶器 蘭の初推理」(1話完結)、劇場版予告編を収録。ここまでは追加料金を払わずに視聴できる。
「GAME PART」はPPVディスクとなっており、1週間視聴可能な解除キーを480円で購入すると「バレンタインの真実」(3話完結)、もしくは「孤島の姫と龍宮城」(3話完結)が視聴できる。支払いはドコモ/auでは携帯料金一括請求システムを採用。ソフトバンクモバイルとPCではクレジットカードかWebマネーとなる。 ここまでは従来のPPV-DVDと同様だが、「名探偵コナン MAGIC FILE」では2つのPPVコンテンツに、秘密の暗号が表示される画面を挿入。DVDに同梱するミステリーカードにその暗号をメモしながら、すべての暗号集め、暗号を解くと、携帯電話の専用サイトからシークレット作品を視聴するためのキーナンバーが取得できる。そのナンバーを、1枚目の「EPISODE PART」に入力すると、テレビのスペシャル版として放送された44分の作品が視聴できるようになる。
PPVの2作品を購入し、暗号ゲームをクリアすることで、おまけとしてもう1つの作品が視聴できるというシステム。PPV作品は1つだけでは暗号の解読はできない。同社ではこの方式を、コナンという作品の『推理』という要素と組み合わせて「謎解きDVD」と呼んでいる。
■ Blu-ray/HD DVDも視野に入れた展開
内古閑宏社長は今回の試みについて「DVDとネットワークを連動させるサービスは、新しい時代に向けた、“映像メディア2.0”と呼べるもの。我々はこの取り組みを、Blu-rayやHD DVDなどの次世代メディアにも繋がっていくものとして展開していく」と語る。 ただし、BDビデオやHD DVDビデオでは、規格の段階でネットワーク対応機能が盛り込まれており、ヴィジョネアの「DVDMAGIC」技術を利用せずに、ディスクとネットワークの連携が実現できてしまう。
この点について内古閑社長は「確かにDVDMAGICを利用しなくても実現できるかもしれない」としながらも、「素材の著作権管理やコンテンツの課金システムなど、実際にサービスを実施する際には、現在のPPV-DVDで培っているノウハウが活きるだろう」と、同社のこれまでの経験をアピール。「次世代メディアでもPPVは、視聴スタイルの1つとして残っていくと考えている」と語った。
■ 加藤夏希さんも推理に挑戦
発表会場には、アニメやゲーム好きとして知られる女優の加藤夏希さんが、コナンのヒロイン・毛利蘭の髪型で登場。洋服も「活発な蘭をイメージした」というアクティブな装い。コナンも応援に駆けつけ、2人でDVDの謎解きにチャレンジした。
加藤さんは、携帯電話とDVDプレーヤーのリモコンで、簡単に視聴ロック解除キーが取得できることなどをアピール。見事暗号解読も無し遂げ、「今まではテレビの前で楽しんでいても、自分も推理に参加することはできなかった。今回のMAGIC FILEで、ようやく少年探偵団の1人として一緒に推理できて楽しかった」と笑顔を見せた。
□ヴィジョネアのホームページ
(2007年4月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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