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株式会社マランツ コンシューマーマーケティングは、フロントに設置する一体型ユニットでサラウンド再生が行なえるというシステム「シネマリウム ES7001」を6月に発売する。価格は124,000円。対応するサブウーファやAVラックなども用意する。
一体型の横長ユニットでサラウンド再生を実現するシステム。マランツは鹿島建設と英サウサンプトン大学音響技術研究所が共同開発した立体音響技術「OPSODIS(オプソーディス/Optimal Source Distribution Technology)」の製品化権を取得しており、その技術を投入した第1弾モデルとして、「ES-150」(367,500円)を2005年10月に発売している。 「ES-150」は専用アンプと3個のスピーカーで構成されていたが、「ES7001」は一体型筐体のみでサラウンドを実現した。OPSODISは、視聴者の前方に数個のスピーカーを配置するだけで、視聴者の左右や後方、上下を含む360度の立体音響を創出できるという技術。 特徴はスピーカーのセッティングにあり、ツイータとミッドレンジ、ウーファの各ユニットを、リスナーの正面から左右対称に、水平方向の同一軸上に広げて設置。各周波数の音が互いに打ち消し合わず、リスナーの耳に届いた時点でフラットになるように配置し、専用のプロセッサを併用して耳に理想的な音波を送る。ユニットからの直接音だけを聴くため、反射音を利用せずに明確な音場が創造でき、設置環境に左右されずにサラウンド感が得られるという利点がある。 ユニットは1.9cm径のツイータ、8cm径のミッドレンジ、12cm径のウーファを各2基搭載。内蔵アンプはデジタルアンプで、各ユニットそれぞれに専用アンプを採用して相互干渉を抑えている。合計最大出力は60W。入力からプロセッサによる演算処理、出力までをフルデジタルで処理している。 入力用にHDMI(Ver.1.1)×2、光デジタル×3、アナログ音声(ステレオ)×2を装備。出力はHDMI(Ver.1.1)×1、サブウーファ用プリアウト(RCA)×1を用意。リモコン端子やトリガー端子も備えている。外形寸法は1,080×143×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12kg。消費電力は40W。リモコンも付属する。
■ サブウーファ
SW7001は、ES7001との組み合わせを想定したサブウーファ。トリガー端子で接続すれば、ES7001と電源ON/OFFが連動できる。外形寸法230×300×205mm(幅×奥行き×高さ)と小型で、重量は6.2kg。後述のAVラック「RM7001」とも一体感のあるデザインになっている。
内蔵ユニットは16cm径。アンプの出力は50W。再生周波数帯域は30Hz~150Hz。入力端子はアナログ音声(RCA)1系統。
■ AVラック
サブウーファと同様に、ES7001とデザイン統一を図ったAVラック。側面に黒光沢のピアノフィニッシュを施したラウンドボードを採用。棚にはES7001を乗せられ、底板にはサブウーファとフルサイズのAV機器を並べて設置できるスペースを設けている。
外形寸法は1,260×450×480mm(幅×奥行き×高さ)で、天面には50型までの薄型テレビが設置可能。天板の前面部には補強も兼ねてアルミプレートを装着している。天板の耐荷重は60kg。ラックの重量は53kg。
□マランツのホームページ
(2007年5月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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