|
株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は6日、株式会社リクルートビジュアルコミュニケーションズ(RVC)の全株式を取得して子会社化することを発表した。取得額は非公開。 RVCはリクルートの100%子会社で、CSやCATV、WEB向けのライフスタイル提案型広告番組「アクトオンTV(ティービー)」の企画・運営を行なっている。また、企業向けビジネスとして、映像を活用した販売促進ソリューションを提供している。 RVCは映像を用いた販売促進の手法として、放送後に視聴者から得られる意見を集約、広告主にフィードバックすることで両者のニーズをマッチングさせるという「レスポンス型販売促進ソリューション」を提供。J:COMはRVCの営業権を得ることで、新規顧客の獲得とノウハウの蓄積を図り、広告収入の強化を狙う。
6日に譲渡契約が締結されており、今後の日程としては7月2日に1回目の株式譲渡を予定、80.02%に当たる4,801株を取得する。残り19.98%の1,199株は2009年3月31日までに行なわれる2回目の株式譲渡で取得する。 ■ リクルートの広告ノウハウを吸収、売上100億円規模へ
J:COMは都内で記者会見を行ない、代表取締役副社長の福田峰夫氏がRVC子会社化の目的やシナジーについて説明した。 福田氏は今回の合意について「RVCは車など高額消費財のクライアントを持っており、吸収により収益源が拡大できる。配信先はJ:COMの220万世帯以外に、RVCは200万世帯の視聴可能先を持っており、レスポンスにより配信価値の向上も見込める」とメリットを強調。取得を2回に分けることについては「リクルートの広告ビジネスに関するノウハウを吸収する期間」とした。
株式取得後のRVCの社名については未定だが、「“リクルート”を外す予定」としている。また、「アクトオンTV」の番組名や内容に変更はないが、従来のVODチャンネル扱いから、ベーシックチャンネルに入れる方向で検討しているという。 広告部門の売上額はJ:COMが昨年度39億円で、今年度は50億円を計画。「9月に合併するジュピターTVが24億円、RVCが7億1,300万円の売上を持っており、(相乗効果も含め)早期に100億円規模を達成したい」と福田氏は述べた。
□J:COMのホームページ ( 2007年6月6日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|