|
日本ビクター株式会社は、約1,000万画素/4,096×2,400ドットのフロントプロジェクタ向け反射型液晶デバイス「1.27インチ4K2K D-ILAデバイス」を開発した。6月19日から米国で開催される「Infocomm 2007」に同デバイスと搭載プロジェクタを参考出品する。 従来の4K2K D-ILAデバイスから面積比で約43%小型化した、1.27インチの4K D-ILAデバイス。新構造や新製造プロセスの導入により、画素ピッチ6.8μmに微細化。4K表示デバイスとしては世界最小の1.27インチを実現した。画素間ギャップは0.25μmで、開口率は93%以上。 また、配口の乱れ低減化技術や、新液晶、新配口技術の導入により、液晶からの反射光の散乱や回折などの異常光を大幅に低減。ネイティブコントラストは従来比で4倍となる2万:1を実現した。応答速度は4.5ms。 さらに、駆動周波数の適正化や、ビデオ信号入力負荷の軽減で、ゴーストや相クロストーク課題を解消し、アナログ駆動に起因する画質劣化を改善した。 DCIが推進する4Kデジタルシネマ(4,096×2,160ドット)に対応するほか、垂直解像度が2,400ドットあるため、1,920×1,200ドットの4画面表示に対応するなど、幅広い応用ができるという。 同社では2004年9月に1.7インチ、コントラスト5,000:1の「4K2K D-ILAデバイス」を発表し、「4K/2K D-ILAプロジェクター」に搭載。愛知万博におけるNHKのスーパーハイビジョンシアターなどに活用してきた。新デバイスでは、大幅な微細化/小型化に加え、コントラストの改善を図っており、「4K2Kプロジェクタの小型化を見据えて、より幅広い業務分野への普及を目指す」としている。 □ビクターのホームページ ( 2007年6月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|