|
バンダイビジュアル株式会社は、装甲騎兵ボトムズ、13年ぶりの新作OVAシリーズ「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」のDVDを10月26日より順次発売する。第1巻は初回生産のみの限定版と通常版を用意。価格は限定版が9,240円、通常版が7,140円となっている。 '83年にテレビ東京系で放送され、リアルロボットアニメの最高傑作とも呼ばれる「装甲騎兵ボトムズ」。「ペールゼン・ファイルズ」は、'94年のOVA以来、13年ぶりとなる新作。テレビ放送からは24年が経過している。 制作自体は2月に行なわれた「ワンダーフェスティバル 2007[冬]」などで明らかになっていたが、テレビアニメになるか、OVAになるかなど、公開媒体は発表されていなかった。今回OVAシリーズであることが判明。全12話で、各巻2話収録の6巻構成。第1巻には1話「渡河作戦」、第2話「ガレアデ」を収めている。 第1巻の総収録時間は50分を予定。ディスクは片面1層。映像はビスタサイズをスクイーズ収録。音声はドルビーデジタル5.1chで収録する。 限定版には、劇中に登場するAT(アーマード・トルーパー)のプラモデル「アクティックギア ペールゼン・ファイルズバージョン」を同梱。新規設定を元に全身をリファインしたスペシャルバージョンになっている。この特典は、第5巻まで各巻の限定版に用意されており、5巻まででキリコを含むバーコフ小隊が完成。第6巻の特典は明らかにされていない。
■ テレビシリーズ以前を描く 時に百年戦争末期。キリコ・キュービィーは飛び交う銃弾の下にいた。一方ペールゼンは、レッドショルダーにまつわるスキャンダルで失脚。軍首脳はペールゼンを葬ろうとするが、情報省次官ウォッカムによって法廷から救い出される。ペールゼンの残した秘密文書に着目したウォッカムは、「異能生存体」の有用性を実験し、戦後における地位の足掛かりにしようと目論んでいた。 かくしてウォッカムの監視下となったキリコは、秘密文書にピックアップされていた4人、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックとともに、次々と過酷な戦場を転戦させられるていくのであった……。 新作シリーズでは、既発売のOVA「野望のルーツ」と、テレビシリーズ第1話までの狭間が描かれ、未だ語られていない“百年戦争”の終結が明らかになる。また、キリコとは?、異能生存体とは何か? という「ボトムズ」最大の謎にも迫る内容になっている。 制作には、高橋良輔監督のもと、オリジナルスタッフが集結。シリーズ構成は吉川惣司、キャラクターデザインは塩山紀生、メカニカルデザインは大河原邦男が担当。 また、AT(アーマード・トルーパー)は3DCGを使って描写。手描きでは実現が困難と言われた、百年戦争最大の圧倒的物量戦を3DCGで再現する。声の出演は郷田ほづみ、渡部猛、塚田正昭、石塚運昇、大塚周夫、銀河万丈ほか。
「装甲騎兵ボトムズ」はいわゆるロボットアニメに分類される作品だが、ヒロイックで強力な主人公ロボットは登場しない。AT(アーマード・トルーパー)と呼ばれるロボットは戦車のような量産兵器の1つとして登場し、使い捨てられていくというリアルな世界観が大きな話題を集めた。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2007年6月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|