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4月から千葉テレビやテレビ大阪などで放送が開始されたアニメ「sola」のDVDリリースが、6月22日からスタートした。その第1巻発売を記念して、23日に東京・秋葉原の石丸電気ソフトワンにて、出演声優も参加したイベントが開催された。
DVDは全5巻構成となっており、毎月1巻ずつ発売。各巻に通常版と初回限定版「sola color」を用意しており、価格は通常版が6,090円、限定版が8,190円。発売・販売元はバンダイビジュアル。
第1巻の初回限定版「sola color .I」にはブックレットに加え、キャラクター原案の七尾奈留による描き下ろし特性収納BOXと、キャラクターデザイン/総作画監督担当の古賀誠による、描き下ろしデジパックが付属。ボイスドラマとキャラクターソング、ネットラジオ「そらいろらじお」の番外編を収めたラジオCDや、ポストカードコレクション、ポストカード用フォルダも同梱している。
■ solaとは 「sola」は、Keyで名作美少女ゲーム「Kanon」を手掛けた久弥直樹が原案を担当したテレビアニメ。キャラクター原案は「D.C. ~ダ・カーポ~」などで知られる七尾奈留。美少女ゲーム界で絶大な人気を誇る両者がタッグを組んだことで、放送前から注目を集めていた作品だ。 高校1年生の森宮依人(もりみや よりと)は、入院中の姉・蒼乃(あおの)との2人暮らし。空の写真を撮ることが好きな彼は、授業を抜け出しては屋上でカメラを構える毎日。世話好きなクラスメイト・石月真名(いしづき まな)に小言を言われる日々を送っていた。 そんなある日、夜明けの空を撮ろうと、依人は日の出前の公園にやって来た。そこで、不思議な少女・四方茉莉(しほう まつり)と出会う。彼女は謎の男・辻堂に追われる身だった。辻堂は茉莉のことを「夜禍」(やか)と呼び、依人に「彼女に関わるな」と忠告するのだが……。
登場するキャラクターの設定から、ありがちな恋愛アニメを連想するが、そこは久弥直樹作品。予想だにしない裏設定が組み込まれており、回を追うごとに驚くような展開が待ち構えている。DVD第1巻に収録される第1~3話でも、後々の伏線が随所に張り巡らされており、キャラクターの表情や会話の間などにも注意して観賞すると、今後の展開がより楽しめるだろう。
■ 発売記念イベント
会場には四方茉莉役の能登麻美子さんと、石月真名役の本多陽子さんが登場。能登さんは劇中で茉莉が持っていた、裏地に空が描かれた傘を手に入場。会場からは「可愛い!」、「お嬢様ぁー!!」などの声援が飛ぶ。 また、事前予告無しの特別ゲストとして、主人公・森宮依人役の岡本信彦さんも登場。観客のボルテージは一気に高まった。
DVDに収録される第1話の好きなシーンとして、真名役の本多さんは「依人に“真名のばーか”と言われるシーン」を挙げる。どちらかというと、おせっかいなクラスメイトへの感謝の気持ちがこもった「ばーか」であり、岡本さんも「愛情表現ですよ」と説明。そんな2人のやりとりを聞きながら「いいなぁ、若いって。うるおっちゃう」と能登さんがポツリ。2人が「能登さんも若いじゃないですか」とツッコミを入れるなど、笑いの絶えない展開。
能登さんと本多さんが出席していることで、話の流れは「○○にするなら、茉莉と真名のどっち?」という展開に。会場からアンケートを募ったところ、「お姉ちゃんにするなら」では、茉莉が33%、真名が67%という結果に。 続く「お嫁さんにするなら?」という問いでは、「真名は料理が上手いし、旦那さんに尽くすタイプ」と本多さんがアピール。岡本さんも「茉莉は依人を起こす時もアイアンクローでしたしね」と同調。 しかし、蓋を開けてみると茉莉が84%、真名が16%で茉莉の圧勝。会場からの「茉莉はすべてを受け入れてくれるから」という意見に、「料理ができなくても、朝アイアンクローで起こされても、嫁のもらい手はあるということですね」と能登さんが頷く。「だんだん男の人の考え方がわかってきました」と本多さんも興味津々だ。
「自分の彼女にしたら、面倒くさいと思うのは?」の問いでは、「茉莉は電子レンジ壊すし、調味料をこぼしまくってすぐに無くなるので、お金がかかりますよ」と岡本さんがチクリ。結果は茉莉48%、真名52%で僅差。「まとめるとどっちも面倒くさいんですよ」という岡本さんの感想に会場は大爆笑だが、能登さんは「後でおしおきだな」とニッコリ。
続く心理テストでは、「あなたが恋人や好きな人に言われたい言葉」が判明。能登さんの診断結果が「素敵だ、綺麗だとストレートに言われたい」と出るやいなや、会場からは「かわいいよ!!」のかけ声が。これには「恐縮です」と照れくさそうな能登さん。 女性向けのテストだったが、とりあえず参加した岡本さんには「俺が一生守ってやると、男らしい台詞を言われたい」という思わぬ診断結果が。「え、それはBL(ボーイズ・ラブ)ってことですか?」という岡本さんの返答に、会場は爆笑に包まれた。 なお、最終話のオンエアが迫っているが、9月発売のDVD第4巻には、オンエアされていない番外編にあたり、第14話が収録される予定。本編はどちらかといえばシリアスな展開だが、声優陣によれば「ムフフな内容になる」とのこと。能登さんの意味深発言もあり、サービス満点な内容になりそうだ。
最後に本多さんは「凄く好きな作品なので、最後まで応援してください。そして、これからもよろしくお願いします」と挨拶。能登さんも「純粋で、少し物悲しい物語ですが、楽しんで欲しいです」とコメント。当日は梅雨の合間の快晴だったが、最後に茉莉の名セリフ「雨、好き?」で締めくくられた。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2007年6月29日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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