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オリンパス株式会社の未来創造研究所は6日、従来の球面/非球面レンズとは異なる、新しい光学系「軸対称自由曲面レンズ」の設計手法を確立したと発表した。
2004年に同社が開発した、回転対称ではない自由形状のレンズ面とプリズムを融合させ、レンズ作用を持たせた光学素子「自由曲面プリズム」を応用。レンズの光学特性と、レンズ表面を定義する曲線の関係を大幅に見直し、新光学系の設計手法を確立したという。 これにより、従来の設計手法では定義できないような、自由度の高いレンズの設計も可能になるという。 同社ではこの手法を用いて、全方位(水平画角360度)に投影できる「軸対称自由曲面レンズ」を開発。直径約6cmのコマのような形をしたプラスチック製レンズで、入射した光線は内部で反射し、全方位に投影されるのが特徴。 合わせて、これを組み込んだプロジェクタと、レンズにCCDを装着し、全方位撮影が 可能な動画カメラも試作された。 製品への展開について同社は、「プロジェクタはドーム状パビリオンへの投影などに使用可能。カメラは天井に設置することで、全方位を見渡せるため、セキュリティカメラとしても使用できる」と提案している。
□オリンパスのホームページ
(2007年7月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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