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総務省は、BSデジタル放送のパススルー伝送やH.264方式の符号化などを含む有線テレビジョン放送施行規則の一部改正を実施する。8月上旬に官報で公布、10月1日付で施行される。 現在のケーブルテレビ(CATV)では、同軸ケーブルの伝送帯域が90MHz~770MHzと定められており、BSデジタル放送をそのまま伝送(パススルー)できず、CATV局で周波数や変調方式を変更する「トランスモジュレーション方式」が利用されている。そのため、CATV経由でBSデジタル放送を視聴する際には、CATV局が提供する専用のSTBが必要となっていた。 今回の改正により、FTTHなどを用いて家屋まで広帯域伝送路が整備されているCATV加入者宅において、専用のSTBを利用することなく、テレビのBSデジタルチューナを利用して、BSデジタル放送を受信可能となる。 また、映像の圧縮方式としてMPEG-2より圧縮率が高く、高効率に伝送可能なH.264を追加、伝送路符号化方式も約40Mbpsで伝送可能な256QAMが追加された(既存の64QAMは約30Mbps)。 そのほか、BSアナログハイビジョン放送(BS9ch)の終了に伴う措置や、規定の整備なども盛り込まれている。 □総務省のホームページ ( 2007年7月11日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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