ルネサス、H.264 High Profile準拠のフルHDコーデックIP －ポータブル機器での長時間録画/再生を実現可能

　同技術を搭載したLSIにより、フルHD映像の長時間録画/再生を可能とするポータブルAV機器が実現できるとしている。なお、符号化処理や画像データ処理回路の一部は日立と共同開発した。

　1,920×1,080ドットのフルHDコンテンツを動作周波数162MHzで30fps処理が可能。IP内部の処理並列度を最適化して動作周波数を抑え、高い処理性能を実現したとしている。H.264のHigh/Main/Baseline Profileをサポート。対応ビットレートは最大40Mbps。

　エンコード/デコードに共通する処理は、回路の共有化により規模を削減。また、コンテンツの内容によって動作が不要となる回路ブロックへのクロック供給を停止するといった方法で省電力化を図っている。さらに、162MHzの動作周波数は、携帯機器向けのDDRメモリを使用でき、システム全体の低消費電力化も実現するという。

　同IPを用いた製品は、2007年第4四半期の実用化を予定。今後はH.264以外にもMPEG-2/4やVC-1などの動画フォーマットにおいてもフルHDのサポートを順次行なうとしている。

□ルネサス テクノロジのホームページ
http://japan.renesas.com/
□ニュースリリース
http://japan.renesas.com/fmwk.jsp?cnt=press_release20070717.htm&fp=/company_info/news_and_events/press_releases

( 2007年7月17日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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