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日本電機株式会社(NEC)とNECパーソナルプロダクツ株式会社、株式会社日立製作所は、騒音レベルを従来比で約1/3に低減するデスクトップPC向けの新水冷システムを共同開発した。同システムは、NECが次期デスクトップPCに採用する。 同システムでは、日立のCPU水冷ジャケット技術を応用し、HDDを冷却するHDD水冷ジャケットを開発。従来の水冷システム搭載PCでは最大稼働時の騒音レベルが約30dBとなっていたが、新水冷システム搭載PCでは約25dBまで静音化したという。 新たに、CPU水冷ジャケットの熱交換フィンにおいて、CPUの熱を冷却水に伝える受熱効率を向上するマイクロチャンネル(冷却水の流路、溝幅0.09mm)の量産化を実現。冷却水が流路を流れる際の抵抗が少ない「ダウンフロー方式」の開発などにより、従来比で約2倍の受熱効率向上を実現した。 また、新開発のHDD水冷ジャケットを導入することで、HDD全体を吸音材や防振材で包み込むことが可能となり、HDD稼働音を約10dB以上低減。さらに、低回転タイプのラジエータファンや低駆動音タイプのマイクロポンプの採用などで、システム全体の駆動音低減を実現したという。 両社では「DVDレコーダ以上の静音性を実現するAVパソコンの開発が可能となり、高音質なデジタルコンテンツ鑑賞時も繊細な音まで聞き取れ、就寝中のテレビ録画時でも稼働音が気にならない、快適なPCライフを提供可能とする」としている。 □NECのホームページ ( 2007年7月30日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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