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テレビポータルサービス株式会社は、デジタルテレビ向けのポータルサイト「アクトビラ」において、ストリーミング形式のビデオ・オン・デマンド配信を行なう「アクトビラ ビデオ」を9月1日に開始する。スタート時には50本のコンテンツを用意し、10月31日まで全て無料で提供。11月1日に有料コンテンツを追加し約300本のラインナップとなり、2008年春までに1,000本を目指すという。試聴可能期間は48時間や72時間で、価格は1本105円から。 これまでの「アクトビラ」同様、対応しているネットワーク接続機能を持ったデジタルテレビやSTBから、プロバイダを問わず、入会費や基本料無しでアクセス可能。ただし、「アクトビラ ビデオ」に対応した機器でしか映像配信サービスは受けられないため、「各社の対応次第だが、従来のテレビでは基本的に対応できないと思われる。今後リリースされる“アクトビラ ビデオ対応機”を対象としている」(テレビポータルサービス)という。 8月8日現在、「アクトビラ ビデオ」対応を謳ったテレビや、ファームウェアアップデートでの対応を明言しているメーカーは存在しないが「9月1日までには対応するテレビが発売されるだろう」(テレビポータルサービス)としている。
コンテンツには「アクトビラ ビデオ フル」と「アクトビラ ビデオ」の2種類を用意。「アクトビラ ビデオ フル」はフォーマットにMPEG-4 AVC/H.264を採用し、解像度は非公開だがハイビジョン映像を配信。ビットレートは4~8Mbps。映像の全画面表示にも対応している。 「アクトビラ ビデオ」はSD解像度での配信となり、フォーマットはMPEG-2を使用。ビットレートは2~4Mbpsになる予定。全画面表示は行なえず、アクトビラ ビデオのフレーム内での表示となる。なお、推奨される回線は「フル」が12Mbps程度でFTTHを推奨。「アクトビラ ビデオ」が6Mbpsとなっている。 配信形式は「対応機器の登場に合わせてダウンロード配信なども予定しているが、2007年中はストリーミング配信のみ」(テレビポータルサービス)という。DRMにはMarlin(マーリン)を採用。コンテンツによって異なるが、再生可能期間は48時間や72時間のコンテンツが多くなる予定。
課金はプロバイダ課金とクレジットカード課金を採用し、将来は電子マネーによる決済も可能になるという。
9月1日~10月31日までは「おためしサービス」として、約50本のコンテンツを無料で提供。11月1日からは無料コンテンツに加え、有料コンテンツも順次拡充される。オープニング記念スペシャル・コンテンツとして提供されるのは「ポール・マッカートニー」、「クイーン&ポール・ロジャース」、「エリック・クラプトン&フレンズ」、「U2」、「ディープ・パープル」、「オアシス」、「ザ・ビーチ・ボーイズ」、「ジェイムス・ブラント」など、海外大物アーティストのライヴなど。 ジャンルはほかにも映画、ドラマ、バラエティ、アニメ、ドキュメンタリーなどを用意。コンテンツホルダーとして吉本興業、NHKエンタープライズ、角川映画、日活、バンダイチャンネル、ギャガ・コミュニケーションズ、スペースシャワーTVなどがサービス開始当初からの参加を予定している。
なお、これに伴いテレビポータルサービスは、9月1日に社名を株式会社アクトビラに変更すると発表。「サービスブランドと社名を一致させ、アクトビラのブランドに込められたアクティブでアライブなデジタルテレビ向けの新しいネット・サービスを提供し続けていく」という。
□アクトビラのホームページ
(2007年8月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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