アップル、AVCHD対応iMovieなどの「iLife '08」 －新GUIで動画をライブラリ表示。YouTube連携も

8月8日発売 標準価格：9,800円

　iLife '08は、デジタル写真ライブラリソフト「iPhoto」、動画管理/編集ソフト「iMovie」、音楽編集ソフト「GarageBand」、DVDオーサリングソフト「iDVD」、Webサイト作成などの「iWeb」で構成。

　対応OSはMac OS X v10.4.9以降。なお、iMovieにはIntel製CPUまたは、Power Mac G5(デュアル/2.0GHz以上)、iMac G5(1.9GHz以上)が必要。

8日発表の新iMacなどにバンドル	iLife '08の内容

■ iMovie

　iMovieは、GUIを大幅に変更し、新たにビデオファイルのライブラリでの管理機能を追加。また、AVCHDカメラからの入力や、YouTubeへのアップロード機能なども搭載、「『iMovie HD 6』(2006年発表)からのバージョンアップではなく、全く新しいソフト」(同社)と位置づけている。

　AVCHD/HDV/DVカメラからのキャプチャが可能で、1080iまでの取り込みに対応。1080i映像の取り込み時にはサイズを「最大」(1,920×1,080ドット)と「大」(960×540ドット)から選択できる。編集はプロキシファイル上で行なう。対応するカムコーダーは同社サイト(英文)で案内している。

　メイン画面では、下ペインにビデオファイルがサムネイルで一覧で表示され、上部のプロジェクトペインに任意の範囲をドラッグ&ドロップで複数貼り付けることにより、1つのムービーが作成可能。サムネイルにマウスオーバーして左右に移動するだけで音声付きのプレビューが行なわれ、容易にシーンを検索できる。また、範囲を指定せずクリックすると自動で4秒分が切り出され、「プロの手法に近い、テンポの良いシーン転換でつなげられる」としている。

　トランジションの追加やタイトル編集は、一覧表示されたパターンから選択してプロジェクトにドラッグ&ドロップで追加できる。また、iTunesライブラリを呼び出して音楽ファイルをBGMとして付加することも可能。映像より楽曲が長い場合は、自動でフェードアウトする機能も備える。

シーンをドラッグ&ドロップでプロジェクトに貼り付け	トランジション選択	タイトル編集

　有料のオンラインサービス「.Mac」(ドットマック/年間9,800円)とも一部機能が統合され、メニューからオンラインストレージにアップロード可能。なお、.Macは8日に実施された機能強化により、ストレージが従来の1GBから10GBに拡張されている。YouTubeにも対応し、ログイン状態であれば数クリックだけで簡単にアップロードできるとしている。

　書き出しは4種類のサイズから選べ、最大サイズは960×540ドット。「iPod」や「YouTube」、「Apple TV」などの用途がメニュー上で各サイズと照らし合わせて確認できる。ファイル形式は、“第5世代iPod向けファイルではMPEG-4 AVC/H.264”、“DVD向けではMPEG-2”といったように自動で決定される。なお、AVCHD形式での書き出しは行なえない。

1080i映像の読み込みは2種類のサイズから選択	書き出しは用途ごとに4種類のサイズ	YouTubeアップロードも可能

■ GarageBand

GarageBand

　GarageBandは、エントリーユーザー向けの新機能として、ロックやジャズ、ラテンなど9つのジャンルと、使用する楽器を選択することで楽曲が作成される「Magic GarageBand」を搭載。楽器やジャンルの組み合わせで、約3,000種類の楽曲が作成可能。作成した楽曲はプロジェクトとして編集できる。

　そのほかの新機能として、複数のテイクの中から任意の演奏やアレンジをキャプチャして、イントロ/バス/コーラス部分などのカットやコピー、ペーストが行なえるマルチトラック編集に対応。24bitオーディオをサポートし、24bit対応インターフェイスを利用した録音も可能になった。

「Magic GarageBand」は、まず9つのジャンルから選択	使用する楽器を変更すると、リアルタイムでサンプルの再生に反映される

プロジェクトを作成、編集に移行できる	編集画面	ループ素材のJamPackも発売、各10,800円

■ iDVD/iPhoto/iWeb

　iDVDは、新しい10のデザインテーマから選択可能になったほか、高速化などのパフォーマンス向上が図られている。また、エンコード技術の改善により、映像などのクオリティを維持したまま多くの容量を1枚のDVDに収められるようになったとしている。

　iPhotoは、取り込む際に自動で「イベント」に振り分ける機能を搭載し、マウスオーバーすることでイベント内のサムネイルが次々と表示される「流し読み」が可能。また、.Macのオンラインストレージ上にアップロードしている場合、共有するメンバー同士で写真の追加とライブラリ同期が行なえるようになった。

　iWebは、Google AdSenseを使ったターゲット広告や、Google Mapなどを使ったウィジェットに対応。また、「My Album」に写真やビデオを整理したインデックスページを作成可能。

iDVD	iPhoto	iWeb

□アップルのホームページ
http://www.apple.com/jp/
□ニュースリリース
http://www.apple.com/jp/news/2007/aug/07ilife08.html
□製品情報
http://www.apple.com/jp/ilife/
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( 2007年8月8日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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