ビクター、携帯電話連携を強化した「メモリーコンポ」 －コンポからケータイにWMA楽曲転送。MagicSync搭載

UX-GM70とUX-GM50

9月下旬より順次発売 標準価格：オープンプライス

　日本ビクター株式会社は、フラッシュメモリを内蔵したミニコンポ「メモリーコンポ」シリーズ3製品を9月下旬より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

　CD/MD/1GBメモリを内蔵した「UX-GM70」など3モデルを用意し、携帯電話との連携機能を強化している。価格や発売日は以下のとおり。

UX-GM70	UX-GM50	RD-M1

■ 携帯電話に直接WMA楽曲転送。楽曲情報取得機能も

携帯電話の通信機能を利用して楽曲情報を取得

　全モデルで1GBのフラッシュメモリを内蔵し、CDやMDなどの音源をMP3/WMA形式で最高4倍速で録音可能とした。録音モードはMP3がHQ(192kbps)/SP(128kbps)/LP(64kbps)、WMAがHQ(128kbps)/SP(96kbps)/LP(64kbps)。

　また、携帯電話を使って楽曲情報を取得できる「Magic Sync(マジックシンク)」機能を搭載する。接続した携帯電話のパケット通信機能を用いて、ネット経由でCDやリッピングした音楽ファイルの楽曲情報を取得する機能で、Gracenoteの技術を採用。音楽CDのTOCを使って楽曲情報を付加するほか、アナログ録音した楽曲やMDからダビングした曲については波形データを分析/照合して楽曲情報を取得する。

　MagicSyncはドコモ製の携帯電話以外でも、au、ソフトバンクモバイルの3G携帯電話であれば利用できる。ただし、別途各端末に合わせた接続ケーブルを用意する必要がある。

　取得した楽曲情報は、4行表示の液晶ディスプレイで確認し、適用できる。また、大型ディスプレイを採用したことで、メモリ内楽曲の検索も容易とした。

取得状況や楽曲情報はディスプレイで確認できる		UX-GX70/GX50は上部にMagicSyncボタンを装備

カラーフォルダ機能の解説

　また、ディスプレイはライトブルー/ピンク/オレンジ/ブルー/イエロー/グリーン/パープルの各色に点灯。フォルダに[カラー]を割りあてて、ブルーのフォルダに録音などと覚えることで、楽曲情報などを確認せずに、「色」で楽曲検索を行なえる「カラーフォルダ機能」も搭載している。

　USB端子を装備し、USBメモリやストレージクラス対応プレーヤー内の楽曲を再生可能な「USBデジタルメディアストリーミング」に対応。さらに、同社のalneo XA-Cシリーズなどに保存したWM DRM楽曲もUSB経由でストリーム再生できる。聞き流したラジオなどを2分間さかのぼって録音できるスナップショット機能も備えている。

■ UX-GX70/GX50はSD増設対応

UX-GM70は4色のカラー展開

　UX-GM70はCDとメモリー、AM/FMチューナのほか、MDデッキを搭載。ボディカラーはホワイト、シルバー、ブラックの3色を用意する。UX-GM50はCDと1GBメモリ内蔵コンポでホワイト、シルバーの2色展開となる。

　MDの有無以外の本体仕様はほぼ共通で、アンプ部出力は20W×2ch。ライン入/出力端子やUSB、ヘッドフォン出力などを装備する。また、SDメモリーカードスロットを装備。最大2GBのSDカードを増設できる。

　外形寸法/重量は、UX-GM70が165×299×200mm(幅×奥行き×高さ)/4.3kg、UX-GM50が165×299×200mm(同)/3.9kg。スピーカーは、UX-GM70が140×203×241mm(同)/2.2kg。UX-GM50が135×217×200.5mm(同)/1.8kg。

RD-M1

　スピーカー一体型のRD-M1は、ホワイト、ブラック、シルバー、ピンク、シルバーの4色をラインナップ。CDとAM/FMチューナ、メモリを搭載する。

　出力は4W×2chで、スピーカーユニットは8cm径のフルレンジを採用。聞いている位置にあわせて音像を移動でき、ベストポジションで音楽を楽しめる「サウンドシューター」を搭載する。ライン入出力やUSB、ヘッドフォン出力も備えている。

　外形寸法は430×250×165mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.6kg。リモコンやループアンテナが付属する。

■ 「メモリーコンポ」でシェア拡大を図る

リア・ディゾンさん(左)と森田AVシステムカテゴリー長(右)

　同社AVシステムカテゴリー長の森田裕氏は、「デジタルオーディオの使いやすさ、利点を多くの人に届けるための進化」と携帯電話との連携をアピール。新alneoとメモリーコンポのキャッチコピーを「メモリーが音楽を自由にする ～MUSIC FREEDOM.～」と紹介した。

　販売目標については、「ステレオの市場シェアは現在23～24%。2008年にはHDDやメモリを搭載した製品が市場の半分を占めると予測しているが、メモリー搭載の使いやすさをアピールし、さらにシェアを伸ばしていきたい」とする。

　新メモリーコンポとalneoのプロモーションキャラクターには、リア・ディゾンさんを起用。8日に発売される3rdシングル「L・O・V・E・U」とあわせてプロモーション展開を図る。

リア・ディゾンさん

　リアさんとメモリーコンポ、シングルのイメージ写真などを2階建てバスにプリントした「リア・カフェバス」を8日から21日までの2週間、東京渋谷、六本木などで走らせて、新製品と楽曲を相互にプロモーション。バス車内ではリアさんプロデュースのオリジナルカクテル「Life is Peach」を提供する。なお、バス車内への入場は予約制となっている。

　「朝から晩まで音楽を聴いている」と語るリアさんは、新alneoについて「かわいい。ケータイみたい！」とコメント。森田カテゴリー長は、リアさんが好きな色という「みずいろ(ブルー)」のalneoをプレゼントした。

　リアさんは、新曲のプロモーションビデオの見どころを、「中学校でもやっていたチアリーディング」と紹介。ニューシングルについては「特に若い女の子に聞いてほしい」とアピールした。

「ケータイみたい」	メモリーコンポとalneoをアピール

□ビクターのホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース (UX-GM70/GM50)
http://www.victor.co.jp/press/2007/ux-gm70.html
□ニュースリリース (RD-M1)
http://www.victor.co.jp/press/2007/rd-m1.html
□関連記事
【8月8日】ビクター、ライン録音に拘ったオーディオプレーヤー
－録音レベルを表示可能なベーシック「alneo」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070808/victor1.htm

( 2007年8月8日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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