|
株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは22日、新たな取り扱いブランドとして、米Escient(エシェント)製品の日本での販売を開始すると発表した。 第1弾モデルとして、家庭内で音楽をネットワーク配信できる「Digital Music Manager」を9月下旬に発売。カスタムインストーラー向けの製品で、単品での店頭販売は予定していない。HDD内蔵の配信サーバー「SE-160i」(160GB)と「SE-500i」(500GB)、クライアントの「FP-1」をラインナップ。価格は導入構成などによって異なるが、「SE-160i」が20万円台前半、「SE-500i」が20万円台後半、「FP-1」10万円台前半になる見込み。
マランツはクレストロンと提携し、ホームシアターを中心としたホームオートメーション事業にも参入しているが、「Digital Music Manager」もその1つとして、オートメーションシステム導入時に家庭内音楽配信機能の追加用製品として提案していくという。 ミュージックサーバーとして機能する「SE-160i/500i」は、CD-R/RWの再生も可能なドライブを備え、音楽CDを内蔵HDDへリッピング可能。保存した楽曲は、ネットワーク経由でHDD非搭載のクライアント「FP-1」から再生できる。通信にはLANを使用するが、DLNAではなく、独自仕様の通信を採用。インターネットラジオの受信も行なえる。なお、無線LANは内蔵しておらず、Ethernet端子のみを備えている。 PCとの連携もサポート。Windows/Mac/Linux対応の共有ソフト「FireBall PC」を付属しており、指定したフォルダ内の楽曲をSE-160i/500iやFP-1から再生したり、SE-160i/500i内のHDDにドラッグ&ドロップでコピーすることもできる。逆に、SE-160i/500iに保存した楽曲をPCでバックアップすることも可能。
リッピングはMP3(128/160/192/320kbps)、またはFLACでのロスレス・エンコードが可能。ストリーミング配信可能な楽曲フォーマットはWMA/MP3/AAC/FLAC。GracenoteのCDDBから楽曲情報の自動取得や、AMGからのジャケット画像取得も可能。ライブラリはジャンル、アーティスト、タイトル、曲名から検索でき、コンポーネント/S映像/コンポジット映像出力端子も装備。カスタマイズも可能なGUIメニューを出力できる。 RS232C接続により、クレストロン、AMXとの親和性を確保。GUIをテレビに出力するだけでなく、液晶ディスプレイを備えたホームオートメーション用大型リモコンの画面に出力することも可能。アナログ音声と光デジタル音声出力を備えている。SE-160i/500iの外形寸法は439×292×114mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.8lg。
クライアント「FP-1」もEthernet端子を搭載。S映像、コンポジット、アナログ音声出力、光デジタル音声出力を各1系統用意。GUI表示も行なえる。基本はストリーミング再生のみ対応しているが、天面にiPodを接続できるDock端子を用意。搭載したiPod内の楽曲をサーバーとしてSE-160i/500iに配信することもできる。
A/Dコンバータを内蔵しており、iPodの再生音をデジタル変換し、光デジタル出力可能。RS232C端子も備え、ホームオートメーションとの連携もサポート。外形寸法は204×134×40mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は500g。
□マランツのホームページ
(2007年8月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|