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ソニーは、ロケーションフリー・シリーズの新製品として、最高1080iのハイビジョン映像を無線伝送できるハイビジョンワイヤレスリンクセット「ロケフリ Home HD」(LF-W1HD)を12月1日に発売する。送信機と受信機のセットで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。 D4入力端子を備えた送信機と、HDMI/D4出力を備えた受信機で構成するワイヤレスリンクセット。送信機に入力した映像を、独自のLSIでMPEG-4 AVC/H.264フォーマットにエンコード。そのデータを5GHz帯、および2.4GHz帯域で受信機へとワイヤレス伝送する。 受信機には出力端子としてHDMI端子が搭載されているが、送信機側の入力端子にはHDMI端子が搭載されていないため、HDMI信号そのものをワイヤレス伝送することはできない。 利用イメージとしては、リビングにあるデジタルチューナ内蔵レコーダ、CSチューナ、STBなどの出力を送信機に接続。別の部屋に受信機を設置し、その部屋のテレビでそれらの映像が楽しめる。MPEG-4 AVC/H.264を採用した、HD映像のワイヤレス伝送機器は業界初だという。 なお、これまでのロケーションフリー機器とは異なり、インターネットを経由する送信は行なえない。あくまで家庭内の部屋間伝送を行なうシステムとなっている。なお、送信機と受信機のリンクには複雑な設定は不要で、電源を入れるだけでペアリングされる。 リモコンを付属しており、送信機に接続した機器をAVマウス経由で操作可能。リモコン信号のスルー機能も備えており、接続した機器付属のリモコンで、複雑な操作も遠隔で行なえる。
送信機には入力端子としてD4、コンポジット、アナログ音声を各1系統装備。出力はD4、コンポジット、アナログ音声、AVマウスを1系統備える。受信機にはHDMI、D4、コンポジット、アナログ音声を各1系統装備する。 送信には2.4GHz帯(IEEE802.11 b/g)の1/6/11ch、もしくは5GHz帯(IEEE802.11a)の36/40/44/48ch(W52)を使用。5GHz帯は電波干渉が少なく、2.4GHz帯は障害物などの影響を受けにくいという特徴がある。また、送受信機に6本のアンテナを搭載。環境に合わせて最適なアンテナを自動選択することで、安定伝送を実現したという。
外形寸法は共通で、135×135×208.3mm(幅×奥行き×高さ/スタンド付き)。重量はセットで約1.2kg。ACアダプタやAV接続ケーブルなどを同梱する。
□ソニーのホームページ
(2007年9月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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