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ハーマン、REVEL AUDIO製スピーカー「ULTIMA2」
-4ウェイフロア型/189万円のフラッグシップなど4製品


9月中旬発売

標準価格:10万5,000円~189万円(1本)


 ハーマンインターナショナル株式会社は、米REVEL AUDIO製スピーカー「ULTIMA2」シリーズを9月中旬に発売する。価格は下表の通り。

仕様 型番 価格(1本)
スピーカー
4ウェイフロア型 ULTIMA SALON2 189万円
3ウェイフロア型 ULTIMA STUDIO2 136万5,000円
3ウェイコンパクト ULTIMA GEM2 84万円
3ウェイセンター ULTIMA VOICE2 136万5,000円
スピーカースタンド
ULTIMA GEM2用 ULTIMA GEM2 STAND 11万5,500円
ULTIMA VOICE2用 ULTIMA VOICE2 STAND 10万5,000円

 「ULTIMA2」シリーズは、REVEL AUDIOのフラッグシップモデル「ULTIMA」に、低歪高効率磁気回路や、新ダイヤフラム素材、カラーレーションの排除を徹底したキャビネット構造などの新技術を投入した新シリーズ。

SALON2

 「SALON2」は、3基の20cm径ウーファと16.5cm径ミッドバス、10cm径ミッドハイ、2.5cm径ツイータで構成する、フラッグシップのフロア型4ウェイ6スピーカー。「STUDIO2」は、2基の20cm径ウーファと13.3cm径ミッドレンジ、2.5cm径ツイータを備えるフロア型3ウェイ4スピーカー。

 「GEM2」は壁面取付け用のコンパクト型で、20cm径ウーファと10cm径ミッドレンジ、2.5cm径ツイータの3ウェイ3スピーカー。壁掛けブラケットが付属するほか、別売スタンドでの設置にも対応する。

 センターの「VOICE2」は、20cm径ウーファ2基と11.4cmミッドレンジ、2.5cmツイータの3ウェイ4スピーカー構成。チルト機構を備え、別売スタンドも利用可能。

 全モデルにおいて、ツイータには鍛造ピュアベリリウムを採用、ミッドレンジ/ウーファはピュアチタンダイヤフラムを用いたデュアルネオジウム磁気回路搭載のドームユニットとなっている。「ウーファ/ミッドレンジ間で振動板素材や磁気回路の構造などを統一したことにより、フルレンジシステムのような音色の統一を果たした」としている。

STUDIO2 GEM2(スタンド装着時) VOICE2(スタンド装着時)



■ ツイータ部

 ピュアベリリウムのブロックから成型したシートを特殊な高圧/高温プロセスで圧延、フィルム状に成型後、ドーム形状にプレス成型。磁気回路には大型フェライトマグネットを搭載する。

 また、一体成型のセンターポールピースとバックプレート中央のダクト、マグネットによって得られる空間をバックキャビティとして活用することで、振動板の背圧を軽減。「共振周波数をクロスオーバー周波数のはるか下の帯域へ追放して、ミッドレンジとのスムーズなつながりと、高調波歪の低減を果たした」としている。

 センターダクトのテーパー(先細)加工と、シールドカバー背面に装着されたスパイク形状のリアカバーによって、内部の定在波を抑制。楕円形のショートホーン構造「スレンダー・ウェーブガイド」でツイータの感度を高め、広帯域にわたり水平/垂直指向性をコントロールするという。フェイスプレートはアルミダイキャスト製。



■ ミッドレンジ部

 ミッドレンジは、素材にピュアチタンを採用し、センターキャップを用いないインバーテッド・ドーム形状。磁気回路にはネオジウムリングマグネット2枚でポールピースを挟み、磁束の強化とギャップ部への集中を高めたという。また、強力な磁気回路をバックカバーで包んだ内磁型磁気構造とし、磁気効率を高めた。

 ボイスコイルに銅リボンを採用、高耐熱ファイバーグラス・ボビンとの組み合わせで高いパワーハンドリングを誇るとしている。センターポールピースには銅キャップを被せることで、ボイスコイルによる局部的な磁気変調を抑え、中高域の二次/三次高調波歪を低減するとともに、高域におけるインピーダンス上昇を防ぎ、出力低下の防止やパワーハンドリング向上に貢献するという。

 ネオジウムマグネットをボイスコイルの高温から保護するクーリングベントとセンターポールピースベントを組み合わせた冷却機構を採用。また、ユニット背圧を整流するボディ構造とフレームデザインを用いている。



■ ウーファ部

 ミッドバス/ウーファユニットは、ミッドレンジと同様にピュアチタンのインバーテッド・ドーム形状で、さらに大振幅特性を改善したユニットを採用。ボイスコイルは銅リボンを用いている。

 磁気回路下部には大容量のアルミ製リングを設定、大振幅時の磁気変調を抑え、中低域での二次高調波歪を劇的に低減するという。

 また、振動支持系にはナチュラルラバーエッジと、アラミド系「Nomex」混入ダンパーを採用。ダンパー/エッジの形状と素材をコンピュータでのシミュレーションにより最適化した。また、ミッドレンジと同様の冷却構造も備える。



■ ネットワーク/ターミナル部

 各帯域を独立させたレイアウトを採用、プリント基板を一切使用せず、パーツ同士を直接配線。高次オーダーのネットワーク回路を用いており、ユニットのロールオフ特性とあわせて-24dB/octのフィルタ特性を実現した。

 バイワイヤリング/バイアンプ駆動に対応する2組の入力ターミナルをアクセスパネルに装備。WBT製のジャンパーストラップで上下端子を接続する。アクセスパネルには、高/低域レベルの微調整が行なえるコントロールスイッチも備える。



■ キャビネット

 SALON2/STUDIO2/VOICE2のキャビネットは、平行面を最小化して定在波を抑制するカーブ形状を採用。5mm厚MDF材9層を一体成型、特殊プレス加工により馬蹄形とした。フロントバッフルは各ユニット部位に回折効果を抑える立体加工を施し、ユニット間のつながり感を向上、滑らかな周波数特性、正確な音像定位を獲得したとしている。

 また、内部ブレーシングによりカラーレーションを排除、仕上げは天然マホガニー材の突き板によるハイグロス・フィニッシュとしており、フロントバッフルとトップボード、ベース部はハイグロス・ブラック仕上げ。グリルはワイヤーフレームによるフローティング方式で、全機種においてマグネットキャッチを採用する。

 SALON2/STUDIO2には底部にバスレフポートを配置。固定されたベースボードとの隙間から床面へ低域成分のみを拡散させる。ポートの入口/出口はフレア形状。ベースボード裏面には高さ調整が可能なスパイクフットを装備しており、通常のスパイクと樹脂製チップの両面使用が可能な2ウェイスパイクとロックナットが付属する。

【主な仕様】
型番SALON2STUDIO2GEM2VOICE2
再生周波数帯域
-3dB
-6dB
23Hz~45kHz
20Hz~50kHz
32Hz~45kHz
25Hz~50kHz
70Hz~45kHz
60Hz~50kHz
60Hz~45kHz
49Hz~50kHz
推奨アンプ出力 50W~700W 50W~600W 50W~400W 40W~500W
出力音圧
レベル
86dB 87dB 86.5dB 89dB
インピーダンス
クロスオーバー
周波数
150Hz、575Hz、2.3kHz 230Hz、2kHz 400Hz、2.3kHz 235Hz、2kHz
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
356×584×1,385mm 349×521×1,207mm 305×137×615mm 647×357×361mm
梱包重量 80.7kg 63.5kg 17.2kg 33.8kg



□ハーマンインターナショナルのホームページ
http://www.harman-japan.co.jp/
□製品情報
http://www.harman-japan.co.jp/product/revel/ultima2.html

( 2007年9月14日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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