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パイオニア、AVアンプフラッグシップモデル「SC-LX90」
-5.1型カラー液晶搭載。業界初の10ch合計1.4kW出力


12月中旬発売

標準価格:88万円


 パイオニア株式会社は、AVアンプのフラッグシップモデル「SC-LX90」を12月中旬に発売する。価格は88万円。

 2003年発売の「VSA-AX10Ai」(525,000円)を超える音質を目指したというハイエンドモデルで、業界初という10ch、合計1,400Wの同時出力が可能。定格出力200W×7ch(8Ω)、もしくは140W×10ch(8Ω)の出力構成となる。5chバイアンプ動作も可能。

 この出力を実現するために、パイオニアとICEpowerが共同開発したアナログクラスDアンプ「ダイレクトエナジーHD(High Fidelity Class D)アンプ」を搭載。ICEpower独自の多重帰還技術とパイオニアのサウンドチューニング技術を組み合わせることで「音質と効率の両面から理想的なアンプが誕生。各チャンネルを常に均等なパワーでドライブするというAVアンプの理想を実現した」としている。

 そのパワー部と、プリアンプは独立設計となっており、上下2段に各部を完全に分離した構成を採用。一体型構造ながら、セパレートアンプのメリットも備えているという。インシュレータはTAOC製で、ハイカーボン鋳鉄製。

 USB端子を備え、USBメモリやオーディオプレーヤーに保存された音楽ファイルが再生可能。iPodを接続した場合はリニアPCMでAVアンプのDSPへ伝送されるため、より高品位な再生が行なえるという。

 また、Ethernet端子も装備。DLNAクライアント機能「Home Media Gallery」によりネットワーク経由で対応サーバー内のMP3、WMA、AAC、FLAC、WAV(リニアPCM)音楽ファイルや、JPEG、BMP、PNG、TIFF静止画、MPEG-1/2/4、WMVの動画再生が可能。AVアンプでは初だという、HD解像度の動画再生も対応している。

 5.1インチのカラー液晶ディスプレイも備えており、再生中のビデオ映像のモニターとして使用できるほか、メニューも表示されるため、ディスプレイに接続しなくても本体の設定や動作確認が行なえる。

 DAC部にはウォルフソンのフラッグシップモデル「WM8741」をAVアンプとして初めて搭載。バーブラウン製のOPアンプやリニアテクノロジー製のLFPなど、高級パーツを投入している。また、ジッタ低減用にSRC(サンプリングレートコンバーター)を、AVアンプとして初めて搭載。バーブラウン製の「SRC4192DB」を備えている。

 Blu-ray DiscビデオやHD DVDビデオに採用されたDTS-HD Master Audio、ドルビーTrueHDのデコードに対応。これらの音声フォーマットをビットストリーム出力可能なプレーヤーと組み合わせることで、AVアンプ側でのデコードが可能。ドルビーデジタルプラスやDTS EXPRESS(BD/HD DVDのサブオーディオ、または放送用やメモリーオーディオ用などに、最大5.1ch音声を低ビットレートの固定データ転送方式でサポートするフォーマット)にも対応している。

 HDMIはバージョン1.3aに対応し、Deep Colorもサポート。最大12bitの色深度を伝送/表示できる。x.v.Colorにも対応。HDMIコントロールもサポートしており、同社製のプラズマテレビやBDプレーヤーとの連携動作も行なえる。マーベルのスケーラIC「88DE2710」も装備。480i/p映像を最大で1080pへアップコンバート出力可能。曲線部分の輪郭をより自然で滑らかに表現するという。

 付属のマイクが使用できる3次元自動音場補正システム「Advanced MCACC」も搭載。スピーカーまでの距離測定の最小単位を従来の5cmから1cmにすることで、より正確な距離補正を実現したという。「オートMCACC」モードでは、マイクを設置してリモコンのボタン1つで全ての調査項目が自動で測定され、本体内に最大6個まで記録される。

 マルチウェイスピーカーで生じる、各ユニットへの信号伝達のズレをアンプ側で測定・分析し補正する「フルバンド・フェイズコントロール」技術も装備。各スピーカー内のユニット間のズレや、使用している全てのスピーカー間の群遅延特性差をも同時に補正することで、音像がより正確に定位するとしている。

 クラスDアンプを搭載モデルとして初めて、THX Ultra2 plus認証を取得。音質チューニングはAIR STUDIOSでも行なわれている。ライン入力のS/N比率は105dB。入出力端子や消費電力、外形寸法などは下表の通り。

項目 仕様
定格出力 200W×7ch(8Ω)
140W×10ch(8Ω)
周波数特性 5~100kHz(±3dB)
ライン入力S/N比 105dB
HDMI入力 6系統
HDMI出力 2系統
映像入力 D5×2
コンポーネント×3
S映像×3
コンポジット×8
映像出力 D4×1
コンポーネント×2
S映像×3
コンポジット×5
音声入力 アナログ×5
i.LINK×2
AC3RF×1
同軸デジタル×4
光デジタル×7
音声出力 9chプリアウト×1
サブウーファプリ×2
同軸デジタル×1
光デジタル×2
アナログ音声×2
その他の端子 USB×1
iPod接続用×1
Ethernet×1
トリガー端子×4
RS232C×1
消費電力 550W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
440×479×247mm
重量 35.5kg

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://pioneer.jp/press/release603-j.html
□関連記事
【9月5日】IFA 2007【その他編1】パイオニア/オンキヨー/ケンウッド
-パイオニアの新フラグシップAVアンプ「SUSANO」など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070905/ifa10.htm

(2007年10月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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