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「CEATEC JAPAN 2007」が幕張メッセで開幕
-有機ELテレビ、東芝が「HD Rec」対応「RD-X7 」


期間:10月2日~6日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円


 映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2007」が2日、幕張メッセで開幕した。期間は6日まで。入場料は一般1,000円/学生500円だが、事前登録を行なうことで入場無料となる。主催は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人情報技術産業協会(JEITA)、社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)、CEATEC JAPAN 実施協議会。

 今年は、1日に発表されたばかりのソニーの有機ELテレビ「XEL-1」や、日立製作所の薄さ1.9cmの32型液晶テレビ試作機、シャープの厚さ2cmの「未来の液晶テレビ」など、ディスプレイ関連の最新技術に注目が集まっている。

 また、松下電器もBlu-ray Discレコーダの新モデルを会場で発表。そのほかにも、年末にかけて各社からリリースされる薄型テレビやデジタルレコーダが一堂に会している。


 ソニーのブースでは12月1日発売予定の、世界初有機ELテレビ「XEL-1」(20万円)を展示。コントラスト比100万:1以上を実現し、自発光ならではの高画質/高速応答性や、パネル部で3mmという薄さが特徴。

 ほかにも、11月8日に発売を控えた「BDZ-X90」など、MPEG-4 AVC/H.264エンコーダを内蔵した新BDレコーダ4モデルを展示。液晶テレビは「BRAVIA X」シリーズをはじめとするラインナップを紹介。70型「KDL-70X7000」も注目を集めている。

世界初の有機ELテレビ ワンセグ放送に対応した新型ウォークマンも初公開された 新しいBDレコーダのラインナップも展示。採用技術も詳しく解説している

 松下電器は同日に、新Blu-ray/DVDレコーダ「DIGA」6機種を発表している。11月1日発売で、BDレコーダは3機種。1TB HDD搭載の「DMR-BW900」などをラインナップしている。ソニーと同様にMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを内蔵。同フォーマットでは1,440×1,080ドットに変換してエンコードされるソニーとは異なり、1,920×1,080ドットのままH.264に変換するのが特徴だ。

 ほかにも、9月発売のプラズマ「VIERAシリーズ」や、AVCHDカムや、D7/C2Fine搭載フルHD液晶プロジェクタ「AE2000」、「D-Snap」や「D-Dock」などのオーディオ機器も紹介している。

DMR-BW900 BDレコーダは3モデル 103型も含め、VIERAシリーズを一同に展示

 東芝では、デジタルレコーダ「VARDIA」の「HD Rec」対応モデルを参考展示している。「HD Rec」はMPEG-4 AVC/H.264フォーマットを用いて、既存のDVD-R/RW/RAMメディアにHD映像を記録する新規格。安価なDVDメディアに長時間のHD録画が可能になる技術として注目されるほか、MPEG-4 AVCフォーマットでHD DVD-Rに録画することで、さらなる長時間録画も可能になる。

 参考展示されたのは3モデルで、いずれもHD DVDドライブを採用。「RD-X7」、「RD-A201」、「RD-A101」のラインナップとなる。発売日や価格は未定。いずれも「ダビング10」への対応を検討しているモデルで、X7は1080/24pとDeep color対応のフラッグシップモデルとなる。フルHD解像度のHD Recで録画することでDVDにHD映像を2時間、HD DVD-R 1層に6時間の録画が可能になるとのこと。

 ほかにもHD DVDドライブ搭載現行モデル「RD-A600/300」に加え、「ダビング10」対応予定のDVD/HDDレコーダ4モデルなど、VARDIA新モデルも展示。液晶テレビ「REGZA Z3500」シリーズも展示されているほか、Cellの技術を利用した映像処理プロセッサ「SpursEngine」も登場。ノートPCに内蔵し、リアルタイムの3D顔認識/シミュレーションデモで処理能力の高さをアピールしている。

RD-X7 RD-A201 Cellの技術を利用した映像処理プロセッサ「SpursEngine」も登場。ノートPCに内蔵して処理速度をアピールしている

 シャープは世界最大サイズとなる108型液晶テレビの参考展示も含め、同社液晶テレビ「AQUOS」のラインナップを紹介。未発表で業界初となる22V、26V型のフルHD液晶テレビを参考展示している。PC用ディスプレイとしての使用も想定したというモデルで、キーボードと合わせての展示を実施。具体的な商品形態や発売時期、価格などは未定だ。

 また、IFA 2007などでも展示された、厚さ2cmの「未来の」超薄型液晶テレビも展示。10月27日より順次発売されるBDレコーダ「BD-HDW20/15」、「BD-AV10/1」も紹介している。HDW20は1TBのHDDを搭載「BD-AV10/1」はHDDを省くことで実売10~12万円という低価格を実現したモデルだ。

未発表で業界初となる22V、26V型のフルHD液晶テレビ 108型液晶テレビも展示。国内向けの具体的な発売日や価格などはアナウンスされていない 未来の液晶テレビも展示

 日立製作所は、薄さ1.9cmの32型液晶テレビ試作機を参考展示。解像度はWXGAで、2009年に投入を予定している。そのほか、11月発売のiVDR対応フルHDプラズマなどの「Wooo」シリーズや、Blu-ray Discカムなどを展示。

 ビクターは42型で、最薄部3.7cmの新型液晶テレビの試作機を展示。解像度や輝度などは明らかにされていないが、バックライトパネルを自社開発に変更することで薄型化を実現。2008年春にまずは欧州向けに投入し、順次日本などにも展開したいという。

 ほかにも、三菱電機では、携帯電話などからアクセスし、HDDに保存したコンテンツをWeb経由で視聴できるというネットワーク対応のBlu-ray Discレコーダを参考展示。詳しい製品化は未定で、機能デモ展示のレベルだという。

日立製作所は、薄さ1.9cmの32型液晶テレビ試作機を参考展示。解像度はWXGAで、2009年に投入を予定している 11月発売のiVDR対応フルHDプラズマなどの「Wooo」シリーズもアピール

ビクターは42型で、最薄部3.7cmの新型液晶テレビの試作機を展示 三菱電機のネットワーク対応BDレコーダ


□CEATEC JAPAN 2007のホームページ
http://www.ceatec.com/2007/ja/visitor/

(2007年10月2日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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