◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
CEATEC JAPAN 2007【会場レポート】
ピクセラが実売1万強の地デジチューナを展示
-DLNA対応BD/HDDカムや3D BSデジタル放送など


期間:10月2日~6日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円



■ ピクセラ実売1万強の低価格地デジチューナ

ブラウン管テレビと組み合わせてデモ

 ピクセラは、実売1万円前半を目指して開発したという小型地上デジタルチューナを参考出展している。

 1日に発表した実売約2万円の「PIX-XT030-P00」ではシャープ製のチューナを搭載しているが、低価格小型チューナでは同社の子会社であるRfStream製のシリコンチューナを内蔵。さらに、出力端子もコンポジットビデオ出力とアナログ音声のみに絞り、コスト削減に取り組んでいる。

 チューナは地上デジタルのみに対応。EPGやデータ放送用のBMLブラウザなどは搭載しない。2011年の地上アナログ放送停波/地上デジ完全移行に向け、徹底して低下コスト化を図ったチューナとして製品企画しており、2008年の発売を目指している。

 展示会場では、ブラウン管テレビの側面に装着し、アナログテレビで地上デジタル放送を視聴するデモを行なっている。

小型の筐体を採用。機能はシンプル。B-CASカードスロットも備えていない 3色のカラーバリエーションを用意 出力端子は、コンポジット、アナログ音声のみと割り切った仕様


■ 超磁歪素子スピーカーが照明と合体

新超磁歪素子スピーカーは、上部が照明になる。iPod nanoを置いた中央の台座がトランスミッタ部

 フォスター電機は、「超磁歪素子」を利用して、接地面のテーブルなどを振動板とするスピーカーの新モデルを参考出展している。

 超磁歪素子という素子自体の収縮で、接地面のテーブルなどを振動させ、音声信号の帯域だけを生かして、接地した板などをスピーカーにできるというもの。同社では、この超磁歪素子を利用したスピーカー「エア(eA)」を2006年に発売している。

 今回の展示モデルでは、超磁歪素子を備えたユニットを照明器具と一体化。照明/スピーカー部には、音声入力を備えていないが、ステレオミニ入力を備えたトランスミッタユニットから無線で音声を伝送する。

 「“eAの購入者の意見で、オーディオプレーヤーの存在をなくしたい”という声を多数いただいた。テーブルなどに照明器具として置いた際に、不要なものを意識させないように無線伝送を採用した」という。

 また、USBホスト機能を内蔵し、USBメモリなどに収録したMP3などの楽曲を再生できる超磁歪素子搭載スピーカーも参考出展している。

上部が照明になっており、台座部に超磁歪素子を使ったアクチュエータを装備 USBメモリ上の楽曲を直接再生できる新超磁歪素子スピーカーも参考出展


■ 12月1日、3D対応BSデジタル放送がスタート

3Dメガネを利用して、BSデジタル放送を3D視聴

 また、日本BS放送が、12月1日より放送開始する新BSデジタル放送局「BS11」では、3D立体放送のデモを行なっている。

 BS11は、「オトナのチャンネル」をコンセプトに12月1日より放送開始。無料放送となっており、ニュース討論番組や、ドラマ、トーク番組、スポーツなどの放送を予定している。1日の放送のうち、15分程度3D立体放送の時間を設けて、スポーツやドラマの番組を放送するという。

 3D視聴のためには、3D用メガネのほか、テレビも3Dフィルタを備えた専用のものが必要となる。フィルタを備えたテレビは放送開始と同時期に販売予定という。会場ではさまざま3Dデモコンテンツを用意して、来場者の注目を集めている。


3D視聴には対応テレビとメガネが必要。眼鏡をかけると確かに3Dに感じられる


■ DLNAやHD-PLCなどホームネットワーク関連の展示も充実

日立のDLNA対応ビデオカメラのデモ

 日立のブースでは、BDカム「DZ-BD7H」にDLNAサーバーなどのネットワーク機能を組み込んで、ネットワーク対応に改造した液晶テレビ「Wooo」と組み合わせてデモを行なっている。

 DLNAサーバー機能を内蔵しており、BDカムのHDDに録画した映像をネットワーク経由でテレビからストリーム再生できる。さらに、テレビ側でネットワーク上のビデオカメラを検出し、ウィザードに従って操作するだけで、ビデオカメラ内の記録映像をテレビにバックアップするというデモも実施している。

 なお、ストリーム再生/バックアップ可能なのは、ビデオカメラのHDDに記録した映像のみで、Blu-rayに記録した映像についてはネットワーク連携は実現できていないという。

 将来的には、無線LANでテレビとビデオカメラを接続することを目標としており、「ケーブル接続することなく、テレビからカメラ内の映像を再生し、HDDに撮影映像をバックアップできるというビデオカメラの将来の利用環境をイメージした」としている。具体的な製品化時期などは未定だが、デモのイメージに沿った進化を目指すという。


DLNA対応ビデオカメラのデモ テレビからビデオカメラにアクセスして、カメラ内の映像のバックアップが可能

ビクターのDTCP-IP対応DLNAクライアント/サーバーデモ

 ビクターは、DLNAサーバー/クライアントのデモを実施。クライアント機能を液晶テレビに内蔵し、各社のDLNAサーバーと接続するデモを実施している。

 DLNAの規格が、DTCP-IPが標準でサポートする「DLNAガイドライン 1.5」となったことで、デジタル放送録画番組のストリーム再生も可能となった。同社の液晶テレビEXE LH805シリーズでもDLNAクライアント機能を内蔵しているが、DTCP-IPには対応していないため、デジタル放送録画番組については再生できなかったが、今後はDLNA 1.5に準拠した各種製品に積極的に取り組んでいくという。

 また、アイ・オー・データ機器は、電力線を利用したネットワーク通信「HD-PLC」を搭載したLAN HDDとネットワークプレーヤーのデモを行なっている。HD-PLCを利用することで、Ethernet接続なしにサーバー上の映像を再生できる。

 製品化も検討しているが、「年内の発売は難しい」としている。価格も「現在のままだとPLCアダプタの分(1万円程度)高価になってしまう」ため、展示の反応などを見ながら検討を進めるという。

 また、ケンウッドは、無線LAN機能やオーディオDACを内蔵した同社製DLNA対応ボードと、同ボードを内蔵したDLNA対応機器を出展している。

アイ・オー・データのPLC内蔵ネットワークプレーヤーとLAN HDD ケンウッドはポータブルオーディオ用クレードルをDLNA対応に ケンウッドのDLNA対応小型オーディオ

□CEATEC JAPAN 2007のホームページ
http://www.ceatec.com/2007/ja/visitor/
□関連記事
【10月2日】ピクセラ、AV機器ブランド「PRODIA」の地デジチューナ
-地デジ対応で20V型の液晶テレビも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071002/pixela.htm

( 2007年10月4日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.