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リアルネットワークス株式会社は、動画ダウンロード機能などを備える新プレーヤーソフト「RealPlayer 11」の日本語ベータ版を11月末より提供開始する。 また、各動画共有サイトの動画ファイルを紹介するブログサービス「CliPlog(クリップログ)」も2007年内に提供開始する。いずれも無料で利用できる。 ■ ダウンロード機能を搭載した「RealPlayer 11」 RealVideo/Audioコーデックで作成した映像/音声ファイルの再生に対応するプレーヤーソフト。Windows用ベータ版の後はインターナショナル版やMacintosh版も順次提供していく。また、DVDビデオ作成など、機能を強化した有償版「RealPlayer Plus 11」も2008年以降に発売する。正式版の登場時期や、有償版の価格については未定。 新機能として、再生中の動画ファイルのダウンロード機能を追加した。複数映像の同時ダウンロードも可能。 対応フォーマットはRealVideo/Audioのほか、FLV、QuickTime、WMA/WMVなどで、動画共有サイト「YouTube」上の映像再生やダウンロードも行なえる。ただし、DRM判別機能を搭載し、DRM付き映像/音声のダウンロードはできない仕様になっている。CD-R/RWライティング機能を備え、ダウンロードした映像/音声ファイルから、ビデオCDやオーディオCDが作成できる。
日本語版ではブログ連携機能も搭載。ストリーミング映像の再生終了時に表示されるウィンドウ内に「動画ブログに書く」ボタンを用意。クリックすることで、同社提供のブログサービス「CliPlog」への投稿画面が起動する。CliPlogは2007年内に提供開始で、利用者が各動画共有サイトにあるコンテンツのURLや感想などの動画情報を紹介しあうブログとなる。動画のアップロードは行なえない。
有償版では、ダウンロードした映像ファイルのDVDビデオ作成に対応。映像ファイルを自動でMPEG-2に変換し、オーサリングを行なってDVD-R/RWメディアに記録する。作成したディスクは通常のDVDプレーヤーでも再生が行なえる。また、iPodなどのポータブルプレーヤーを接続し、映像ファイルを変換/転送する機能も備える。
■ 「YouTubeとも仲良くやっていきたい」
発表会では、RealNetworksのRob Glaser CEOが登壇。最近のオンライン映像配信について「最近では、YouTubeをはじめとするオンライン映像配信のコンテンツが増加している。非常に喜ばしい現象で歓迎している」とコメント。 その反面、「動画共有サイトは、PCなど限られた環境でしか利用できなかったり、常に映像がオンライン上にあるなどの制限がある」と問題点を指摘。また、コンテンツ制作側の問題として、「配布コンテンツの収益化がうまくできていない」と言及した。 「オンライン映像配信の普及とともに、今後はさらなるグローバルなメディア展開が可能になる。そうしたコンテンツ事業者の収益化とユーザーの利便性の向上を同時に解決するのが今回紹介するRealPlayer 11」と、説明した。
リアルネットワークスの伊藤隆博コンシューマー事業部 取締役事業本部長は、国内での事業展開について説明した。 「現在、全世界のRealPlayerのインストール数は月100万件を越えている。また、国内でも月に50万近いRealPlayerがダウンロードされている。また、RealPlayerを利用した音楽配信やゲーム配信のほか、6月から開始した無料動画配信サービス“リアルガイド”も月200~240万アクセスと好調」と現状を紹介。 RealPlayer 11については「CliPlogとの連携機能により、コンテンツとユーザーを直接結びつけられる。日本独自のサービスで、常に外部の動画配信サイトなどへのリンク情報のみを共有するため、従来の動画共有サイトとは異なり、集客して終わりではなく、むしろ各動画共有サイトの支援に繋がるサービス」と、CliPlogの利点を強調。 そのほか、「RealPlayer 11はFLV再生にも対応している。是非YouTubeなど、他の動画共有サイトとも提携して、仲良くやっていきたい」と、他の動画共有サービスとの協業の可能性についても言及した。
□リアルネットワークスのホームページ ( 2007年10月18日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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