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株式会社バンダイナムコホールディングス(バンダイ)は8日、グループ組織の再編計画の一環として、バンダイビジュアル株式会社と、バンダイネットワークス株式会社の2社を、TOB(株式公開買い付け)により、完全子会社化すると発表した。 TOB価格はバンダイビジュアルが1株28万7,000円、バンダイネットワークスが6万300円。買い付けは11月9日~12月10日までの期間で実施され、発行済株式を全て取得できなかった場合は、株式交換による完全子会社化を目指すという。両社はTOB後、上場廃止になる見込み。 なお、両社における、バンダイの持株比率は、バンダイビジュアルが62.39%(2月28日時点)、バンダイネットワークスが69.79%(3月31日時点)。買付代金(予定)は、バンダイビジュアルが約155億4,000万円、バンダイネットワークスが35億9,000万円。 バンダイビジュアルを完全子会社化する理由についてバンダイは、ネットワーク環境の普及による流通構造の変化やボーダレス化、次世代メディアの登場による市場変化などを挙げ、「映像ソフト市場の環境と、グローバル規模での競争が激化している」と分析。 その中で「グループ全体の中長期的な戦略のもと、スピーディな経営判断を行なうためにも、完全子会社化する必要があると判断した」という。バンダイビジュアル側も「グループシナジーの最大化を図ることは、中長期的な成長、および企業価値の最大化を実現するため不可欠」としており、今回のTOBに賛同しているという。なお、バンダイネットワークスは携帯電話向けのコンテンツ配信を実施している。
さらにバンダイは、2008年4月1日付けで、バンプレストのゲーム事業部門をバンダイナムコゲームスに移管し、統合すると発表。バンプレストの子会社としてアミューズメント施設を運営しているプレジャーキャスト、花やしきの2社も、グループのアミューズメント施設運営事業を統括しているナムコの子会社にするなど、グループ再編を進めている。
□バンダイナムコのホームページ
(2007年11月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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