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オリンパス株式会社は19日、7月発表の「軸対称自由曲面レンズ」を応用し、水平画角360度/垂直画角50度のフルHD(1080i)映像に対応するプロジェクタとカメラの試作機を開発したと発表した。 「軸対称自由曲面レンズ」は、同社の未来創造研究所が開発。2004年に開発した、回転対称ではない自由形状のレンズ面とプリズムを融合させ、レンズ作用を持たせた光学素子「自由曲面プリズム」を応用している。 直径約6cmのコマのような形をしたプラスチック製レンズで、入射した光線は内部で反射、全方位(360度)に投影されるのが特徴。プロジェクタはドーム状パビリオンへの投影などに使用可能。また、この光学系を搭載したカメラは、天井に設置することで全方位を見渡せるセキュリティカメラとしての利用を提案する。 今回の試作機は、「軸対称自由曲面レンズ」と、それを含むレンズ群をフルHDプロジェクタ/カメラ向けに最適化。走査線760本/垂直画角45度だった従来の試作機より解像度と画角を向上させた。同研究所では、「今後も、臨場感ある映像が人々にどう安らぎを与えるかといった映像技術の研究を進める」としている。
□オリンパスのホームページ ( 2007年11月19日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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