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ディスプレイサーチは21日、2007年第3四半期の世界テレビ市場出荷実績を発表した。液晶/PDP/リアプロ/CRTを含むテレビ全体の出荷台数は、前年同期比11%増の5,060万台、出荷額は同10%増の263億ドルとなった。 増加の要因としては、欧州市場の急成長のほか、新興地域市場(アジア太平洋、南米、中東/アフリカ)での出荷台数の増加などが挙げられている。 テレビ市場全体に占める薄型テレビの割合は45%で、前年同期の29%から拡大。日本、西欧、北米では80%以上。また、フルHD対応製品の割合は前年同期比357%増の340万台となっている。 ■ 液晶は40型以上の半分がフルHDに。Samsungが引き続きトップ 液晶テレビの第3四半期出荷額は、前年同期比48%増の175億ドル、台数は同86%増の2,030万台と成長が続く。テレビ出荷全体に占める台数の割合は40%で、金額は66%。 液晶テレビ全体に占める40型以上の割合は台数が23%、金額は43%で大型化が進んでいる。 液晶テレビ全体に占めるフルHDパネル搭載製品の割合は台数で14%、金額は31%。40型以上のサイズに占めるフルHDパネル搭載製品の割合は台数で51%となり、初めて過半数を超えた。 地域別では、北米が西ヨーロッパを抜いて、液晶テレビ市場のトップとなった。2位には中国がランクインしている。 ブランド別シェアでは、Samsungが台数/金額ともにトップで金額ベースのシェアは18.4%。2位はソニーで15.1%、シャープは12.5%で3位となった。 ■ PDPは金額ベースで減少。「KURO」好調でパイオニアが世界5位に プラズマテレビの第3四半期出荷額は、前年同期比19%減の38億ドル、台数は同21%増の280万台。テレビ出荷全体に占める台数の割合は5.5%で前年同期の5.0%から微増。金額は14%で、前年同期の20%から減少した。 プラズマテレビ全体に占めるフルHDパネル搭載製品の割合は台数で10%、金額は21%でいずれも前年同期から拡大傾向となっている。 サイズ別では、40~44型のシェアは液晶テレビに奪われ、減少しているほか、50~54型のシェアも減少傾向。しかし、55型以上のシェアをリアプロから奪うことで増加し、PDP全体に占める50型以上の割合を、台数を31%(前年同期30%)、金額は47%(同44%)に微増している。 地域別では、依然として北米が高くPDP全体の32%を占める。次いで西ヨーロッパが25%、アジア太平洋の14%と続く。 ブランド別シェアは、金額ベースでは、松下電器が引き続きトップで、出荷金額の32.9%を占める。2位はSamsungで21.3%、3位はLG電子の16.3%。 また、パイオニアがPhilipsを抜いて6.3%で5位に入った。上位5社中もっとも顕著な伸びを見せたとしており、ディスプレイサーチでは、「新製品“KURO”シリーズの好調によるもの」と分析している。 ■ 世界シェアは引き続きSamsungがトップ リアプロの第3四半期出荷台数は、前年同期比50%減の37万台で、テレビ全体に占める割合は前年同期の15%から0.7%にまで縮小。フルHDパネル搭載製品の割合は74%に増加している。 ブランド別では、台数ベースで、ソニーが31.7%でトップ。次いでSamsungが僅かに届かず31.2%。金額ベースでは、Samsungが29.3%でトップ。2位はソニーの28.6%、3位は三菱電機で20%。 テレビ市場全体における、第3四半期のブランド別シェアは、金額/数量ともにSamsungが引き続きトップ。台数ベースでは、2位がLG電子、3位がPhilipsで、ソニーが4位。金額ベースでは、2位がソニーで、3位がLG電子、シャープが4位となってる。 □ディスプレイサーチのホームページ ( 2007年11月22日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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