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松下、ブラウン管TVのプラスチックを'08年VIERAに再利用
-プラスチックメーカーと共同開発。難燃性/強度を両立


12月11日発表


 松下電器産業株式会社は11日、使用済みブラウン管テレビに使用されている難燃剤入りプラスチックを、薄型テレビ用プラスチック部品として再利用する自己循環型リサイクルシステムの運用を開始したと発表した。

 リサイクルされたプラスチックは、2008年に国内で発売される薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」新製品の一部部品に採用。グローバル展開も視野に入れている。テレビ用プラスチック材料の継続的循環利用が可能となり、新たなプラスチック材料の使用量が、将来に渡って削減できると見込んでいる。

 ブラウン管テレビに使用されているプラスチックは、複数の難燃剤や塗装材料を含んでおり、一部には有害化学物質規制(RoHS指令)対象の特定臭素系難燃剤も使用されていた。薄型テレビで再利用するためには強度などの品質確保や有害物質の特定が必要だったが、同社は独自のリサイクルシステムの構築により、難燃性や強度を保ちながらRoHS指令にも対応した高品位プラスチックの再生を実現。薄型テレビでの再利用を可能にした。

 これまで、同社はテレビに用いるプラスチックや難燃剤の種類を品質管理データベースとして蓄積。また、同社が開発したプラスチック識別装置「プラセレクター」で含有難燃剤の種類や塗装の有無などを短期間で高精度に識別。データベースと照合して、リサイクル可能なテレビの機種特定を効率良く行なったという。

 また、プラスチックメーカーと共同で回収プラスチックの特性に応じた改質技術を新開発。現行の薄型テレビに使用されているものと同等以上の難燃性や強度を獲得したという。さらに、再商品化施設、プラスチックメーカー、部品メーカーと共同で、回収リサイクルから再生樹脂生産、部品生産、完成品商品化までの全工程を通じて有害化学物質確認システムを導入、有害化学物質不使用(RoHS保証)体制を確立したとしている。


□松下電器産業のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn071211-1/jn071211-1.html
□VIERAのホームページ
http://viera.jp/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071204/sony2.htm

( 2007年12月11日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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