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米NVIDIAは11日、スペインで開催されている「Mobile World Congress 2008」でスマートフォン向けのアプリケーションプロセッサ「APX 2500」を発表。サンプル出荷は既に開始しており、2008年第2四半期末までに量産体制に入る。
APX 2500は、Windows Mobile搭載スマートフォン端末で、ユーザーインターフェイスや高精細ビデオ再生を可能とするプロセッサ。CPUコアにARM11を内蔵し、GPUとして超低消費電力版(ULP)のGeForceコアを搭載。OpenGL ES 2.0やDirect3D Mobileをサポートする。 また、マルチメディア用に「HD AVP」(High Definition Audio Video Processor)を搭載。最高720pまでのMPEG-4 AVC/H.264、VC-1、MPEG-4のデコード、720pまでのAVC/MPEG-4のエンコードが可能となっている。MP3やAAC、WMA、JPEGなどのデコード支援機能も備えている。 映像出力は、デュアルディスプレイや、720pのHDMI(Ver.1.2)、SXGAまでのPC用ディスプレイ、Sビデオ/コンポジットの出力などをサポート。低消費電力技術「nPower」を採用し、10時間を超えるHD品質のビデオ再生と、最大100時間のオーディオ再生が可能としており、NVIDIAでは「最新タッチスクリーン端末のオーディオ再生時間の4倍」と説明している。
また、Atherosが無線LAN技術を、InfineonがHSDPAのモデム技術などを提供するなど、関連各社がAPX2500プラットフォーム向けの技術を提供。Windows Mobileとの組み合わせで「スマートフォン 2.0を実現する」としており、ビデオ機能からウェブブラウズ、SNS、GPS、地図アプリケーションなど、Web 2.0アプリケーションに必要な接続性とメディア支援技術を実現できることを訴えている。
□NVIDIAのホームページ(英文) ( 2008年2月12日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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