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日本放送協会(NHK)は26日、スーパーハイビジョンの実現に向けた技術研究などにおいて、欧州の公共放送研究機関と連携を開始すると発表した。 NHKでは、2007年2月に英BBCや伊RAI、独IRTの各研究所と、放送技術の研究開発のための連携協定を締結。今回具体的な研究テーマとして、スーパーハイビジョンに向けた圧縮技術の研究などで合意したという。 BBCとは、スーパーハイビジョン映像の高圧縮符号化技術とバーチャルスタジオ技術で協力。また、RAIとは21GHz帯放送衛星を使ったスーパーハイビジョン伝送技術の研究を共同で進める。IRTとは情報弱者のための支援技術などについて情報交換を図る。 今回の合意により「スーパーハイビジョンの実用化に向けた研究開発が国際規模で進行する」としており、NHKでは欧州の研究機関と連携を図りながら、標準化や普及活動を積極的に展開していくという。 スーパーハイビジョンは、走査線4,000本の超高精細映像システム。NHKは映像フォーマットの標準化などを進めており、2007年11月にはSMPTE(米国映画テレビ技術者協会)にて、暫定規格として承認されている。暫定規格では、50、60フレーム/秒の映像で、7,680×4,320/3,840×2,160ドットの2つの映像フォーマットが規定されており、SMPTE2036-1として公開されている。 □NHKのホームページ ( 2008年2月26日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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