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社団法人日本レコード協会(RIAJ)は2日、2007年度の「音楽メディアユーザー実態調査」報告書を公開した。調査は2007年10月1日~10月26日にかけて、東京30km圏で行なわれた面接留置きアンケートの結果をもとにしている。 対象者は12~69歳の男女(小学生除く)で、サンプル数は1,200。CD購入や、音楽配信の利用、ポータブルオーディオプレーヤーの保有率などを調査している。
■ 過去半年のCD購入率は43.4%
過去半年間にCD(レコード)店を訪れた人は全体の64.4%で、前年度の63.4%から微増。利用率で見ると、CD・レコード店が62.3%、大手セル/レンタル複合店(42.8%)、中古CD/書店(16.6%)、大型家電店(15.6%)と続く。インターネット通販ではアマゾンが10.5%、アマゾン以外の通販サイトが5.9%となっている。 過去半年間のCD購入率は全体で43.4%で、前年度の42.1%から微増。CDアルバムは37.7%(前年度36.5%)、CDシングルは18.7%(同20.2%)となった。年代別割合では、20代社会人男性が最も多く65.6%、ほか女子高校生(64.8%)、20代社会人女性(63.3%)などが高い割合を示している。 平均購入枚数はアルバムが2.04枚で前年度の2.00枚から微増、シングルは0.83枚で前年度の1.03枚から減少している。過去半年間のCDレンタル利用率は29.8%で、前年度の30.0%から微減となった。 インターネット利用率は全体の64.8%。過去半年間のインターネットによる有料音楽配信利用率は前年度の4.6%から0.9ポイント増の5.4%となった。なお、過去の利用経験率は9.0%(前年度8.4%)となっている。 利用する理由で最も多いのは「必要な曲だけ手に入れることができるから」で62.1%。最も多い不満は「ジャケット・歌詞カードがない」で37.5%となった。そのほか、「値段が高い」(32%)、「コピー・転送ができない」(24.3%)などの不満点も挙げられている。有料音楽配信を利用しない理由としては「購入したCDで聴くほうが良いから」が43.9%で最も多く、前年度の27.8%から大幅に増加している。
■ 着うたフルの利用経験率は15.5%
携帯電話の着うたダウンロード利用経験率は28.9%(前年度24.9%)、着うたフルは15.5%(同9.9%)。過去半年間でのダウンロード曲数は着うたが11.1曲(前年度9.9曲)、着うたフルが14.5曲(同10.9曲)。 一方、着メロの利用経験率は27.3%(前年度43%)、曲数が8.0曲(同8.3曲)で減少している。そのほか、着ムービー/着モーションが9.1%、携帯電話用ビデオクリップが4.7%となっている。 着うたの利用目的は、「着信音として」が最も多く80.0%を占めるが、着うたフルでは、「好きな曲を聴くため」が74.7%で最も多い。携帯電話に保存されている着うたフルの録音ソース別曲数の調査では、「無料サイトから直接ダウンロード」が最も多く20.4曲で、そのほか「有料サイトから直接」が6.8曲、「ファイル交換ソフトでパソコンからコピー」が3.9曲、「その他(CDなどからコピー)」が2.5曲と続く。なお、着うたフルの携帯電話内の保存曲数は平均18.9曲となっている。 ■ ポータブルプレーヤー利用経験率が26.7%と増加
ポータブルオーディオプレーヤーの利用経験率は26.7%で、前年度の20.1%から上昇。年代別では大学・専門学校生の女性が最も多く61.6%、次いで大学・専門学校生の男性が61.2%となった。 所有するポータブルオーディオプレーヤーに転送する楽曲で最も多いのは「購入したアルバムCD」で75.9%。「有料音楽配信」は15.9%で、前年度の19.6%から減少している。
□RIAJのホームページ ( 2008年4月2日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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