|
米Pioneerは7日(現地時間)、プラズマテレビやBlu-ray Discプレーヤー、LCOSプロジェクタなど米国向けの2008年新製品を発表。「従来比1/5の黒レベル」を実現するというプラズマテレビ「KURO」などの新ラインナップを明らかにした。 ■ プラズマテレビ「KURO」
50型の「PDP-5020FD」と、60型の「PDP-6020FD」を発表。いずれもフルHD解像度/1080p対応で、予備放電の削減によりコントラストを向上し、2007年モデルに比べ1/5の黒レベルを表現できるという。発売時期はいずれも6月で、価格は50型が4,000ドル、60型は5,500ドルの見込み。 表示するコンテンツや、部屋の照明に応じて映像や音声を最適化する「Optimum Mode」を搭載。また、自動音量調整機能も装備する。本体の厚さは、従来比約20%減の3.7インチまで薄型化されている。 DLNAにも対応。マイクロソフトの「PlaysForSure」認証を取得、LAN経由でのファイル再生も行なえる。そのほか、新リモコンとGUIの採用で、接続したAV機器とのシームレスな連携が行なえるとしている。 また、カスタムインストーラ向けの4モデルも発表。「Elite KURO」シリーズは50型「PRO-111FD」(約5,000ドル)と60型「PRO-151FD」(約6,500ドル)を6月に発売。また、モニターの「Elite Signature」シリーズとして、50型「PRO-101FD」(10月発売)、「PRO-141FD」(8月発売)を用意する。 □ニュースリリース(KURO/英文) ■ LCOSプロジェクタ
同社初のコンシューマ向けプロジェクタとなる、フルHD/1080p対応LCOSプロジェクタ「Elite KURO Projector」を6月にEliteシリーズ取り扱い店において発売。価格は9,000ドルの見込み。今回の製品でホームシネマ市場に参入するとしている。 KUROのコンセプトを踏襲した映像表現を可能とし、ハイエンドユーザー向けのカスタムインストールにも対応するとしている。2系統のHDMI 1.3入力端子を搭載。レンズシフト機能も搭載する。 ■ BDプレーヤー
HDMI 1.3a対応BDプレーヤー「BDP-51FD」と、「Elite BDP-05FD」を今夏より発売。価格は、「BDP-51FD」が599ドル、「Elite BDP-05FD」が799ドルの見込み。 いずれも、HDMI 1.3a端子を備え、12bitのDeep Colorや、24p出力に対応。ドルビーTrueHDや、DTS HD Master Audioのデコードにも対応するほか、HDMI端子からのビットストリーム出力も行なえる。7.1chのアナログ音声出力も装備する。Wolfson製のオーディオDACを4基搭載。ビデオ用DACは、BDP-51FDが12bit/108MHz、BDP-05FDが12bit/297MHz。 独自のPQLS(Precision Quartz Locking System)に対応。対応するAVアンプとプレーヤーを接続することで、動作クロックを制御/同期させ、ジッタを低減する。 ■ AVアンプ
Eliteシリーズとして「SC-07」(約2,200ドル/8月発売)、「SC-05」(約1,800ドル/8月発売)、「VSX-03TXH」(約1,000ドル/6月発売)、「VSX-01TXH」(約750ドル/6月発売)の計4モデルを用意。 上位モデルのSC-07/05は、日本でも発売されている最上位モデル「SC-LX90」と同様に、パイオニアとICEpowerが共同開発したアナログクラスDアンプを採用。両モデルは、DLNAクライアント機能も備える。PQLSにも対応し、上記の新BDプレーヤーなど対応製品と接続することで、ジッタを抑えた再生が行なえる。 全4モデルがHDMI 1.3aに対応し、Deep Colorもサポート。ドルビーTrueHDやHD Master Audioのデコードに対応する。Faroudjaのスケーラも内蔵し、SD映像を1080pにアップスケーリングすることも可能。
( 2008年5月8日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|