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松下、DIGAの遠隔録画予約に対応したHDDナビ「Strada F」
-ディモーラと連携。昼/夜で切り替わる自動画質補正機能も


6月13日より順次発売

標準価格:354,900円


 松下電器産業株式会社は、地上デジタル放送に対応するHDDカーナビのフラッグシップ「Strada(ストラーダ) Fクラス」の新製品2モデルを6月13日より順次発売する。価格は下表の通り。

設置形状 仕様 型番 価格 発売日
1DIN+1DIN 7V型ワイドVGA液晶
地デジチューナ
DVD/CD
HDDナビ
CN-HX1000D 354,900円 6月13日
2DIN 7V型ワイドVGA液晶
地デジチューナ
DVD/CD
HDDナビ
CN-HW1000D 354,900円 6月20日

 いずれも7型/解像度800×480ドットのタッチパネル液晶を備えたHDDナビ。地上デジタルの12セグ/ワンセグ受信に対応する。地デジチューナはこれまで別筐体だったが、小型化によりナビ本体へ内蔵した。なお、新モデルでもB-CASスロットは外付けとなっている。形状以外の仕様は両機種ほぼ共通。


CN-HX1000D CN-HW1000D 地デジチューナを小型化したことで本体に内蔵。上は従来モデルの外付けチューナ

 新機能として、デジタルレコーダ「DIGA」向けに提供している会員制インターネットサービス「ディモーラ」の遠隔録画予約機能を搭載。携帯電話とBluetooth接続し、携帯電話の通信機能を利用して家庭内のDIGAに録画予約が設定できる。対応するDIGAは、地上デジタル放送の受信とネットワーク機能に対応するモデルで、5月14日現在ではBlu-ray Discモデルが4機種、DVDモデルが11機種となっている。

 サービスの利用には、Bluetooth対応携帯電話と、パソコンでのディモーラへの無料会員登録が必要。なお、既に登録しているユーザーは既存のIDで利用できる。

「DIMORA録画」ボタンが表示

 地デジの視聴画面をタッチするとEPGを含むメニュー画面が表示され、メニュー内の「DIMORA録画」を選ぶと、視聴中の番組を含め、そのチャンネルの5番組先までのタイトルを表示。希望タイトルを選ぶと、携帯電話を通じて家庭のDIGAに録画予約を設定。録画したい番組がHDD容量を超える場合はエラー表示する。

 なお、現在の5番組より先の番組を予約することはできない。また、利用できる機能は録画/予約録画の設定のみで、パソコン向けのディモーラで利用できるHDD内の番組消去などには対応しない。

 DIGAへの録画予約以外にも、同様に携帯電話の通信機能を用いることで、松下電工の提供する新築戸建住宅向けの設備連携システム「ライフィニティ」に対応。家のエアコンや照明の制御などが行なえる。さらに、対応するネットワークセキュリティカメラを通じて、自宅の状況を静止画で確認することも可能。


現在の番組を含め5番組を表示 設定完了時の画面 録画予約以外に、ネットワーク機能で家の施錠やエアコンのON/OFFなども可能

 画質面では、薄型テレビ「VIERA」の高画質技術「PEAKSプロセッサー」を搭載。映像の明るさに応じたバックライトの輝度/コントラスト自動補正が行なえる「液晶AI」と、外光が強い場合でもコントラストを向上させる「ダイナミックコントラスト制御」を搭載し、「Daylight液晶AIモード」を選択することで、昼間はダイナミックコントラスト制御、夜間は液晶AIでそれぞれ自動補正することが可能。さらに、映像内の水平/垂直方向のエッジを協調することで、細部まではっきり表現できるという。そのほか、1DINモデルのみディマーセンサーも備え、周囲の明るさに応じた自動画質調整にも対応。


液晶AIなどの高画質化機能を搭載 従来モデル(左)との比較 Daylight液晶AIを選択すると、昼間はダイナミックコントラスト制御、夜間は液晶AIで画質を自動調整する

アンテナは4本とも前面設置に変更

 そのほかのテレビ機能では、受信環境に応じた12セグ/ワンセグの自動切換えや、中継局のエリアを越えた場合に次のエリアの同じチャンネルへと切り替える機能も引き続き備えている。地デジのアンテナは従来の前方2基/後方2基から、前方のみ4基の方式に変更。受信性能は従来モデルから維持しており、新たに側方からの受信能力を高めている。

 DVD/CD部はDVDビデオに加え、新たにデジタル放送をVRモードで記録したDVD-R/RWも再生可能となった。SDカードスロットを備え、SDオーディオ再生にも対応する。そのほか、付属ケーブルでiPodを接続でき、ナビ側でiPodを操作できる。接続中はiPodの充電も可能。


CN-HX1000DのDVD/CD/カードスロット部 CN-HW1000DのDVD/CD/カードスロット部(下段のmicroSDは本体アップグレード専用) iPodとの接続時

「Music Stylist」では10曲ごとにDJのトークが流れる

 HDD容量は従来モデルと同じ40GB。CDからのMP3リッピング機能も備える。新機能として、HDD内の楽曲から10曲を自動で選び、10曲ごとにDJのトークを挟んだラジオ風の再生を行なう「Music Stylist」を搭載。選ばれる10曲は、リッピング時の解析での分類を元に決定。トークは実際のラジオDJが務め、プリセットされた音声が曲調に合わせて再生される。また、HDDのテンポや曲調に合わせて、HDD内の静止画をスライドショーのように再生する「スナップエフェクター」も搭載。

 音質面では、レコーディングエンジニア集団「MIXER'S LAB」が監修し、スタジオサウンドに忠実な音質で再生するという「音の匠」モードを搭載。また、車内の会話を妨げずに高音質な再生が行なえるという「いい音でスムーズトーク」モードも用意する。新採用のオーディオパーツとして、パワーアンプ部には低域のエネルギーを素早く制動し、締まった再生が行なえるというデカップリング電解コンデンサを採用。また、2種類の高音質オペアンプも搭載。

 アンプの最大出力は50W×4ch。ドルビーデジタルデコーダを搭載するほか、SRSにも対応。4スピーカー用に「SRS CS Auto」、2スピーカー用に「SRS WOW HD」を搭載する。


MIXER'S LABがチューニングした「音の匠モード」や、「いい音でスムーズトーク」モードを搭載 新採用のデカップリング電解コンデンサ(左)とオペアンプ(右)

 ナビ面では、地図画面の配色やボタン配置などを変更し、アンチエイリアス処理を施したことで、従来モデルに比べ地図のジャギー感を解消。また、交差点での案内表示デザインをイラスト形式に変更。交差点が近づくにつれて3Dから2Dへ切り替わるようにした。

 UIでは、これまでのAV/ナビの同時メニュー表示を進化させた「新・簡単ツートップメニュー」を採用。これまでトップメニューはAV/ナビで各3項目を表示していたが、これに加え、新たに計8項目の表示にも対応。AV/ナビで各4項目を表示するほかに、AVが6項目/ナビが2項目といったカスタマイズが可能になった。


AV/ナビの「ツートップメニュー」がカスタマイズ可能に ナビ画面では画面表示が滑らかに 主なナビ機能



■ 液晶ディスプレイのハイビジョン化も

「Music Stylist」では10曲ごとにDJのトークが流れる

 パナソニックオートモーティブシステムズ社 市販ディビジョンの木村真人ディビジョン長は、市販カーナビ市場全体の動向について「2007年はPNDの伸びや、DVDからHDDへの移行などで前年比115%の163万3,000台となった」とし、2008年も2桁成長となる116%/190万台を予測。

 一方、「PNDなどでユーザー層が広がると共に、ナビのコモディティ化が続き、成長には新規提案が必要」とし、新製品のネットワーク機能を新たな付加価値としてアピール。新製品は「日本発! 家の中が見えるナビ。」をキャッチフレーズとし、ネットワーク機能を中心に訴求する。

 また、発売から5周年を迎えた「Strada」の中期商品戦略についても説明。高画質化や高音質化などを更に進めるほか、2009~2010年をメドとした車載ディスプレイのハイビジョン化などの構想を明らかにした。


ネットワーク機能を中心に訴求 中期商品戦略 CM曲を担当する秋川雅史が「歌でStradaの魅力を応援します」とビデオでコメントを寄せた


□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080514-2/jn080514-2.html?ref=news
□関連記事
【2007年5月15日】松下、受信感度を強化した地デジチューナ搭載HDDナビ
-4アンテナ/チューナ装備。Bluetoothオプションも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070515/pana2.htm
【2月25日】DIGA用ネット録画サービス「ディモーラ」が無料化
-4月にリニューアル。機能強化も予定
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080225/dimora.htm

( 2008年5月14日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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