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マランツ、合計60万円を切るAVセパレートアンプ
-AVプリはDLNA対応でDTCP-IPサポート


左がAVプリの「AV8003」、右が8chパワーアンプ「MM8003」
7月発売

標準価格:280,000円~315,000円


 株式会社マランツ コンシューマーマーケティングは、セパレートタイプのAVマルチチャンネルアンプを7月に発売する。AVプリの「AV8003」と、8chパワーアンプ「MM8003」で構成。価格はプリが315,000円、パワーが280,000円。合計金額は595,000円。カラーリングはどちらもブラック。


■ AVプリアンプ「AV8003」

AV8003

 Ver.1.3a対応のHDMI入力を4系統そなえたAVプリアンプ。デコード用にTIのDSP「TMS320DA788」を採用。ドルビーデジタル・プラス(DD+)、ドルビーTrueHD、DTS-HD、DTS-HD Master Audioなどのビットストリーム音声をデコード可能。SACDのDSD信号もサポートしているほか、映像も1080pのリピーター入出力、Deep Color、x.v.Colorに対応している。

 PLL(位相同期回路)を備えており、HDMI経由で入力された音声信号のクロック形成にPLL方式を採用。ジッタを軽減し時間軸方向の揺らぎを低減することで、HDMI音声のクオリティが飛躍的に向上したという。HDMI出力は2系統備えており、テレビやプロジェクタの繋ぎ変えが不要。

 アンカー・ベイテクノロジー製の10bitスケーラICを搭載。480i/480pの映像信号を、1080i/pにアップスケーリング可能。オーディオ用には専用マイクを使った自動音場補正機能「Audyssey MultEQ」も使用できる。

フロントパネルの操作ボタン

 Ethernet端子も備えており、DLNA対応のネットワークプレーヤー機能も装備。DTCP-IPもサポートしており、DLNAサーバー機能を備えたレコーダやPCから、ネットワーク経由でデジタル放送の再生も可能。音楽ファイルはMP3、WAV、AAC、WMAに対応し、高域補間再生技術「M-DAC」も使用可能。動画はMPEG-1/2/4、WMV。JPEG/BMPの静止画表示も可能。WM DRMもサポートしており、著作権保護されたファイルも再生できる。

 直感的な操作ができるというGUIを用意。リモコンは、液晶ディスプレイを備えた多機能タイプ「RC2001」と、マルチゾーンリモコン「RC101」の2つを同梱。どちらも学習機能を備えており、「RC2001」ではシアター用機材をほぼ全てコントロールできるという。

リモコンは、液晶ディスプレイを備えた多機能タイプ「RC2001」(左)と、マルチゾーンリモコン「RC101」(右)の2つを同梱

 DACにはシーラスロジック製の24bit/192kHz対応「CS4382A」、ADCには「CS5361」を採用。アナログのオーディオ基板は、デジタルビデオ、デジタルオーディオ基板や、アナログビデオ基板から遠ざけた最下段に配置し、高周波ノイズの影響を最小化。大型トロイダルトランスや、高耐圧電子ボリュームなども採用している。

 映像入力はHDMI、コンポーネント、S映像、コンポジットを各4系統、音声は同軸/光デジタルを各3系統、アナログ(アンバランス)を7系統、バランス入力も1系統備えるほか、7.1ch入力も1系統用意。出力はHDMI×2、コンポーネント×2、S映像×3、コンポジット×4、同軸/光デジタル×各1、アナログ(アンバランス)×6。プリ出力は7.1chのアンバランスとXLR端子のバランスを各1系統用意。同時発表のアンプ「MM8003」とバランス接続できる。

 マルチゾーン出力にも対応しており、ステレオプリ×2、コンポジット×1、コンポーネント×1(メインゾーンと切り替え)も用意。DCトリガー出力、IRレシーバ入力、IRフラッシャーなどカスタムインストール向け端子も備えている。

 AM/FMチューナも搭載。アナログ入力のS/N比は105dB。最大消費電力は85W。外形寸法は440×385×184.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は11.6kg。


■ 8chパワーアンプ「MM8003」

MM8003

 定格出力140W×8ch(8Ω時)、170W×8ch(6Ω時)、最大出力220W×8ch(6Ω時)の8chアンプ。一体型AVアンプのフラッグシップ「SR9600」(420,000円)で採用したアンプ回路「ボクサー7」の思想をベースに、新開発した「ボクサー8」回路を投入。瞬時電流供給能力の高さを重視した設計で、高い応答性と歪みの少ない再生音を実現したという。

 パワートランジスターは、ピュア用モノラルパワーアンプ「MA-9S2」(735,000円)でも採用されているものを全チャンネルに搭載。大電流の伝送に耐える銅製バスバーも装備。ヒートシンク部のモノコックボディー化により剛性を向上。ヒートシンク自体に黒アルマイト加工を施している。また、内部信号経路の最短化なども行なわれている。

2モデルを重ねたところ

 通常のRCAアンバランス端子に加え、XLR端子を用いた8chのバランス入力を備えており、AV8003とのバランス接続が可能。付属のリモートケーブルでAV8003と接続することで、8chの出力を、2ch×4部屋に出力可能。AV8003に付属するリモコン「RC2001」で各出力の切り替えが行なえるほか、AV8003との電源連動も行なえる。

 電源部には大型トロイダルトランスを採用。クラス最大級という大容量ブロックケミコン(50,000μF×2)も投入した。シャーシには銅メッキを施し、グラウンド電位を安定させ、低ノイズ化を実現している。

 DCトリガー、IRフラッシャー入力も装備。S/N比は105dB。周波数特性は8Hz~100kHz。ダンピングファクターは100(1kHz)。消費電力は800W。外形寸法は440×384×184.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は17.9kg。

□マランツのホームページ
http://www.marantz.jp/
□ニュースリリース
http://www.marantz.jp/ce/news/press/2008/20080516-AV8003MM8003BD8002.html
□製品情報(プリ)
http://www.marantz.jp/ce/news/press/2008/av8003.html
□製品情報(パワー)
http://www.marantz.jp/ce/news/press/2008/mm8003.html
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【1月10日】【2008 CES】【マランツ編】新BDプレーヤーやAVアンプを発表
-Darkchip4プロジェクタなど。デノンなどD&M関連展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080110/ces17.htm

(2008年5月16日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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