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日本放送協会(NHK)は、地上デジタルワンセグ放送において、2009年4月から独自放送を実施すると発表した。また、デジタルラジオ放送においても、7月14日より動画サービスを開始する。 ■ ワンセグ独自放送 ワンセグは、2006年12月のサービス開始当初より、12セグの地上デジタル放送とほぼ同じ内容の「サイマル放送」を行なってきた。4月1日の改正放送法施行によりワンセグの独自番組編成も可能となったため、2009年4月より独自放送を開始する。 ワンセグ独自番組の内容は現在検討中だが、携帯電話での利用を前提に、「テレビ放送と通信画面が同居しているという携帯電話の特性を生かし、放送と通信が密接に連携するものを目指す」としている。具体的には語学番組でストーリーをテレビで、練習問題は通信サイトで詳しく提供する、などの番組構成を見込んでいるという。 NHKでは、「携帯電話でワンセグ放送を見ている世代は、30代以下の若い層が中心。若者はテレビ離れをしているともいわれるが、ワンセグ独自放送は、そうした若い世代にNHKの放送に接していただくためのメディアとしても位置づけている」とする。 ■ デジタルラジオ 動画サービス また、デジタルラジオの実用化試験放送においても、7月14日より動画サービスを開始する。同サービスでは、「移動中や小画面の視聴に適した番組を放送する」としており、教育、音楽などの各ジャンルの番組で5~10分の番組を放送する。 放送予定の番組は以下のとおり。
同サービスは、今後のモバイル放送のあり方を検討するためのテストとしても位置づけられており、視聴意向やニーズなどについて、定期的なアンケート、モニター調査を実施する。 調査には、デジタルラジオ対応携帯電話を発売しているKDDIが協力。デジタルラジオ放送の総合的利用動向や、携帯端末での視聴に適した放送コンテンツのあり方、ニーズにあった放送時間帯の検証などを行なう予定。 □NHKのホームページ ( 2008年5月21日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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