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オンキヨー株式会社は2日、ラジオの録音/再生やデータベース構築が可能なソフトウェア「MuFi」(ミューフィー)のβ版を公開した。無償で利用できる。対応OSはWindows Vistaのみで、ガジェットアプリとして動作。XP用は開発中だという。 「ラジオリスナーの拡大を図る新提案」として提供されるもので、試験サービスとして位置付けられている。対応するラジオ局の問題で、スタート時にサポートできるのは首都圏と京阪神に限られる。
PC用ソフトで、アナログ入力やUSBから入力したラジオの音声を長時間録音するソフトウェア。放送局が提供している番組情報やオンエア楽曲情報などタイムテーブルを、録音した音声と関連付けられるのが特徴。 Vistaのガジェットとして動作し、ウインドウ内に表示される番組名を選択すると、その番組の最初の部分から再生できたり、オンエアされた新曲のみをリストアップして再生するといったことが可能。現在オンエア中の楽曲情報もチェックできる。
楽曲の場合は、Amazon.co.jpから取得したジャケット画像なども表示可能。クリックするとそのままAmazon.co.jpの同楽曲CD販売ページへとジャンプ可能。番組ホームページへのリンクも用意する。現在は対応していないが、将来的にはアフィリエイトで収入を得るビジネスモデルを検討しているという。ただし、AMラジオの楽曲検索やオンエアリストサービスには対応していない。
「見えるラジオ」などのFM文字多重放送サービスを使っているのではなく、MuFiのサーバーから提供されるラジオ局のタイムテーブルと、録音した時刻をもとに情報を関連付けている。そのため、ソフトウェアにはネットを介してPCの時刻設定を修正する機能も内蔵。また情報の取得や販売ページへのリンクを行なうため、PCがインターネットに接続されている必要がある。MuFiでは各ラジオ局から提供されたタイムテーブルを、MuFi用に再構築する作業を行なっている。 録音は最大1週間分可能。MuFiは起動中、常に録音し続ける仕様となっており、1週間が経過したところで、古いデータから1日単位で削除される。録音サイズは1日で約1.4GB、1週間で約10GB。そのため、10GB以上のHDD空き容量が推奨されている。録音フォーマットはMP3、128kbps、ステレオ録音だが、録音ファイルをポータブルプレーヤーに転送したり、他のソフトで再生することには非対応。 MuFiから、接続したラジオを制御することはできないため、事前にMuFi側で録音/タイムテーブル情報の自動保存をしたい放送局を指定。それに合わせて、接続するラジオをチューニングする必要がある。複数ラジオの接続には現在の所非対応。 また、将来的にはMuFiに対応するチューナもオンキヨーとして発売予定で、USB接続のラジオチューナになる予定。MuFiのガジェットアプリから、ラジオ局の選局などの制御が行なえるという。その場合は同梱ソフトとしてMuFiの正式版が付属する予定だが、無償公開は当面継続するとしている。
対応するラジオ局は以下の通り。
□オンキヨーのホームページ
(2008年6月2日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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