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子供向け玩具を集めた展示会「東京おもちゃショー2008」が、19日に東京ビッグサイトで開幕した。会期は6月22日までだが、6月19日~20日は商談見本市となっており、流通や販売店など、業界関係者のみとなる。一般公開は6月21日と22日。入場料は無料。 社団法人日本玩具協会が主催するイベントで、国内115社、海外19社の合計134社の企業・団体が出展。約36,000点のおもちゃが展示されている。子供向けの商品がメインとなるが、おもちゃの多機能化と、大人向けの趣味玩具が注目されていることから、メディアプレーヤーやサウンド関係商品など、AVファンも気になる製品が多数展示されている。
■ 一風変わった音楽の楽しみ方を提案 セガトイズが10月9日に発売を予定している「ライブドリーム」は、その名の通りライブステージをイメージした置き台とスピーカーで構成。ピアノやサックスなど、楽器のフィギュアを同梱しており、それをステージに乗せると、乗せた楽器のパートの演奏音がスピーカーから流れるというもの。 30曲の楽曲をプリインストールしており、全ての楽器フィギュアを乗せると、フル編成の音楽が楽しめるが、ベースを抜いたり、ピアノの演奏だけを楽しむ……といった、演奏のカスタマイズがユーザー側で行なえるのが特徴。 ステージとフィギュア底面にセンサーを内蔵しており、置かれた楽器を認識して、ステージに保存された音を鳴らすという仕組み。ステージのセンサーは左右と中央の3部分に分かれており、例えばサックスを右側に置くと、右のスピーカーからサックス、左だと左のスピーカーからというように、楽器を置く位置でも音楽が変化。主旋律を奏でられる楽器をセンターに置くと、その楽器がメインパートを奏でるようになる。 ピアノ、ドラム、サックス、ウッドベースを同梱するジャズバンドセットと、キーボード、ドラム、エレキギター/ベースを同梱するロックバンドセットの2種類を用意。価格は各21,000円。専用カートリッジで追加の楽曲も発売予定だという。
「ホームジュークボックス」は、高さ34cmの小型ジュークボックスデザインの音楽プレーヤー。ユニバーサルミュージックと協力し、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」や、プラターズの「煙が目にしみる」など、オールディーズの名曲20曲を収録。内蔵のモノラルスピーカーで再生できる。 曲を変えると、ミニチュアのレコードを一枚ずつピックアップし、ピックアップの落ちた時のチクチク音や、チェンジアームの動きの音も再現するなど、細かい部分にもこだわった動作/動作音が魅力。SDカードスロットも備えており、MP3形式の楽曲を再生することも可能。100円投入口も備えており、30枚まで投入することもできる。お金を入れないと再生できないようにすることもできるので、ちょっとした貯金箱としても使えそうだ。発売日は10月9日で、価格は29,400円。
■ 女の子向けオーディオ/ビデオ セガトイズのブースで注目なのは、女の子向けのポータブルオーディオプレーヤー「サウンドキャリアパーティ」。バッグに付けるアクセサリ(バッグチャーム)のような形状が特徴で、標準搭載のフックで、プレーヤー本体をバッグに吊すように装着する。側面にステレオミニの音声出力を備え、イヤフォンも付属。64MBのメモリを内蔵し、最大1GBまでのSDカードも増設可能。 SDカードに保存したMP3、ADPCM音声の再生も可能だが、ライン入力やマイクも備えており、ADPCM形式での録音も可能。PCを持っていない場合でも、CDプレーヤーやラジオなどと接続し、アナログ録音が可能だ。LEDも備えており、文字や顔のような表示が音楽に合わせて光る。電源は単4電池1本。
スタンド兼用のアクティブスピーカーも同梱しており、引っかけるようにして固定する。スピーカーと本体はステレオミニケーブルで接続。スピーカーはプレーヤーを引っかけていない時は鏡として利用でき、アクセサリなどを収納する小物入れスペースも用意するなど、女の子が喜ぶ機能を満載している。8月8日発売で、価格は10,290円。
タカラトミーでは、小中学生の女の子をターゲットとした、ポータブルビデオ/オーディオプレーヤー「ビデオクリップ」の新モデル「ビデオクリップ エル」を参考展示している。ユーザーの要望に応え、従来モデルは256MBだった内蔵メモリを1GBに増量。SDカードスロットも引き続き装備しており、大量の映像/音楽を持ち運べる。10月発売予定で、価格は15,750円。 コンポジット/アナログ音声を入力可能で、本体で映像をMPEG-4、音声をAACフォーマットにエンコード/保存可能。PCを使わずにアナログテレビ番組やCDプレーヤーなどからの音楽をキャプチャできる。1.8型のカラーTFT液晶を備え、解像度は128×160ドット。ブルーとピンクの2色を用意しており、フロントパネルの交換用シートも各モデル6枚付属している。
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■ デジタルフォトフレームをもっと身近に デジタルカメラの普及と同時に、注目を集めているのがデジタルフォトフレーム。おもちゃ業界でも同様の製品をセガトイズが開発。「デジポッド」として発売している。1.5型のバックライト付き液晶ディスプレイ(解像度は128×128ドット)を備えた小さなフォトフレームだが、価格は3,675円と、2万円程度はする本格的なデジタルフォトフレームよりも遙かに購入しやすい。 また、電池駆動ができるのもおもちゃならではの利点。単4電池2本で動作する。BMP/JPEG表示が可能。内蔵メモリは8MBで、USB経由でPCから画像を転送。スライドショー表示が可能なほか、時計表示も行なえる。「孫の写真を転送して、おじいゃん/おばあちゃんに贈るなど、この価格ならばプレゼント用にも気軽に使用できる」としている。 会場では10月9日発売予定の大型タイプ「デジポッド2.4」も参考展示。液晶が2.4型(320×240ドット)に大型化しているが、引き続き電池駆動はサポートしている。価格は7,980円。さらに、ミッキーマウスのシルエット型筐体を使った「デジポッド/ミッキーマウス」も10月9日に4,935円で登場。こちらは1.5インチ液晶を搭載している。
さらに、腕時計型の「デジポッド トレック」も参考展示。腕時計型の製品で、静止画だけでなく動画再生や、MP3音楽再生、録音機能もサポートするという。バンド部分にUSB接続ケーブルを収納。仕様や発売日、価格などは未定だが「デジポッドシリーズとして、買いやすい価格を目指している」という。
ミュージックプレーヤーに接続し、スピーカーとしても動作するセガトイズの「i-dog」シリーズ。その新モデルとして、9月18日に「i-dog clip」が2,940円でリリースされる。i-dogが顔だけになったようなフォルムで、背面にクリップを装備。洋服やバッグに装着できる。 内蔵したスピーカーで接続したプレーヤーの再生音を出力できるほか、イヤフォン端子も備えており、延長ケーブル兼ボリュームコントローラーとして使うことも可能。イルミネーション機能も備えているが、動く機能は搭載していない。電源は単4電池2本。i-dogシリーズのベーシックタイプでは、白、黒、ピンクカラーが9月18日に追加される。価格は各3,990円。
■ その他 バンダイの「イケメンバンク」は、液晶に表示されるイケメンとの恋愛気分を楽しみながら、貯金ができるという貯金箱。500円硬貨が投入可能で、5万円分貯金できる。イケメンとの会話によって結末が変化するほか、お金(貯金)を要求してくることもあるという。「放置するとどこかへ行ってしまうので注意して欲しい」とのこと。9月発売で4,935円。 同じくバンダイの「aqua drop」は、超撥水加工をほどこした突起のあるプレートの上で、水玉を転がして遊ぶ新感覚のゲーム。超撥水加工プレート上の水は、ボールのようにまん丸な水玉になり、傾けると勢いよく転がる。障害物にぶつかると分裂したり、くっついたりと、変化する様を見ていても楽しい一品だ。7月下旬発売で1,575円。
□東京おもちゃショー2008のホームページ
(2008年6月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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