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ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は25日、リミックスエンジン「MusicMosaic Generator」(MMG)を利用した、ユーザー参加型の音楽リミックス/共有サービスサイト「Music Mashroom」を公開した。利用は無料だが、データのアップロードにはユーザー登録が必要。
MMGは、一般的な音源を利用し、音楽知識がないユーザーでも楽曲を簡単にアレンジしてリミックスを製作できるというエンジン。完成したリミックスは「レシピ」と呼ばれるリミックス情報として保存され、レシピと原曲の双方が揃うことで再生成されるため、ネット上には原曲や再録音されたデータをアップロードせずにリミックス情報だけを共有できることが特徴。 サービスとして2種類のサイトを用意。「Timeline Metadata Room」では、曲にビート/コード情報などのメタデータを付与できるツール「MetaPong! 」 をダウンロード配布し、ユーザーが作成したデータのダウンロード/アップロードが可能。「Recipe Room」では、音楽リミックスが簡単に行なえるという「Hash'n Mash」を配布しており、リミックスしたレシピを公開/共有できる。対応する楽曲ファイルは WAVとMP3で、DRM付きの楽曲はサポートしない。
MetaPong! では、楽曲にビート情報、コード情報、メロディ構成などの情報「タイムラインメタデータ」が付与可能。ソニーが開発したビート解析技術「Beatizer」によるビートの自動検出が可能で、テンポの揺れている曲や転調などがある曲にも対応する。ユーザーが曲に付けたタイムラインメタデータをアップロードすることで、他のユーザーもそのデータを共有できる。 Hash'n Mashは、波形編集を表示しないインターフェイスを採用し、楽曲を Aメロ、サビなどのブロック単位で操作可能。範囲は小節単位で簡単に調整できる。また、テンポ合わせや転調を自動で行なう機能も備える。さらに、コード進行のメタデータを基に、異なる楽曲同士で合いそうな部分を自動検索するという機能も搭載する。
□ソニーCSLのホームページ ( 2008年6月25日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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