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ソニーや松下電器産業株式会社、株式会社東芝、キヤノン株式会社など15社は17日、近接無線転送技術「TransferJet」(トランスファージェット)の相互接続仕様の確立に向けたコンソーシアムを設立することで合意した。ソニーが事務局代表を担当。「TransferJet Consortium 」では今後、技術の採用を業界に働きかけ、開発や普及の促進を目指す。 TransferJetは、無線技術の課題であった“接続設定の複雑さ”や“データ転送の不安定さによる通信速度の低下”などの解決を目指し、手軽に利用できる最大560Mbpsの高速データ転送を可能にしようという無線技術。 遠距離までデータを飛ばす従来の無線技術のイメージとは異なり、数cmなど、通信可能距離を近距離に限定。例えばデジタルカメラを直接テレビにかざすことで、静止画を画面に表示したり、携帯電話をオーディオ機器にかざすだけで楽曲転送ができるようになる。 通信距離を近接に限定することで、従来の無線ではセキュリティ面で必要だった複雑な設定やアクセスポイントが不要になり、通信機器同士をかざすだけという直感的なインターフェイスが実現できるという。
コンソーシアムでは具体的な活動として、相互接続性を確保するための規格やガイドラインの策定、ライセンススキームの確立、ロゴマークの運営管理などを担当。TransferJetの利点を業界やユーザーに伝える広報活動も行なう。 【参加企業の一覧】
http://www.transferjet.org/ □ニュースリリース http://www.transferjet.org/news/press/200807_001.html □関連記事 【3月14日】【RT】「飛ばない」からできた高速無線通信 ソニーが提案する「Transfer Jet」 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080314/rt055.htm 【1月7日】【CES】今年もビデオカメラのラインナップを拡充するソニー ~SD10モデル、HD6モデルを発表。期待の新技術も~ http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080107/zooma336.htm
(2008年7月17日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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