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バンダイビジュアル株式会社は、7月25日に発売したアニメ「マクロスF(フロンティア)」のBlu-ray Discビデオ/DVDビデオの第1巻が、合計10万枚を出荷し、その内45,000枚をBlu-rayが占めたと発表した。同社BDビデオの売り上げで、過去最高の記録だという。 4月から放送が開始されたTVアニメ「マクロスF」のパッケージソフトで、BDとDVDの2フォーマットで同時発売されるのはテレビアニメシリーズでは日本初の試み。仕様は既報の通りで、第1巻は両フォーマットとも1話のみ収録し、BDビデオ版が5,040円、DVD版が3,990円と、同社のアニメ作品としては価格を抑えている。以降は各巻3話収録で、価格はBDが各7,350円、DVDが各6,300円となる。全9巻構成。 10万枚の売り上げ構成は、BDビデオが45,000枚、DVDビデオが55,000枚。同社はこの実績について、「BDのハードが普及中の現状にも関わらず、売上数の約半数をBDが占めたことで、高精細なアニメーションをより良い画質と音質で楽しみたいというアニメーションファンの顕著な傾向が現れた」と分析。3DCGを使った戦闘シーンが魅力であることから「アニメファンのみならず航空機ファンからも支持され、より高精細な映像が楽しめるBDの特性とマッチし、BDの大ヒットに繋がった」という。 なお、「マクロスF」は映像パッケージだけでなく、JVCエンタテインメントからリリースしている音楽ソフトも好調。坂本真綾によるオープニング「トライアングラー」(4月23日発売)は、オリコンウィークリーチャート(シングル部門)で3位を記録し、12万枚を売り上げ。作中のヒロイン・シェリル(歌:May'n)が歌う「ダイアモンド クレバス/射手座☆午後九時Don't be late」(4月23日発売)も同チャート第3位で、12万枚を売り上げ。ランカ(歌:中島愛)が歌う挿入歌「星間飛行」(6月25日発売)は、同チャート第5位を記録し、売り上げは9万枚。菅野よう子によるサウンドトラック「マクロスF O.S.T. 1 娘フロ。」も、ウィークリーのアルバム部門で第3位(4月23日発売/売り上げ19万枚)となっている。 25周年を迎えたマクロスシリーズの最新作であり、MBSやTBS系列で放送。ハイビジョン製作の作品となっており、3DCGも活用したクオリティの高い映像が魅力。一方で、恋愛や歌が物語りの重要な要素となる“マクロスシリーズ”の伝統も継承。従来シリーズのファンがニヤリとする要素も散りばめられている。 時は西暦2059年。超長距離移民船団マクロス・フロンティアに、マクロス・ギャラクシー船団出身のアイドル、シェリル・ノームがコンサートのために来艦した。そんなシェリルに憧れる女子高生ランカ・リーは、彼女のコンサート会場に急ぐ途中、パイロット養成コースの高校生・早乙女アルトと出会う。 そんな中、フロンティアに未知の宇宙生物が襲来。強力な攻撃により新統合軍部隊は甚大な被害を受け、市民が暮らす居住エリアにまで侵入を許してしまう。事態の収拾に向け、ランカのたった一人の身よりである兄・オズマ率いる特殊軍事部隊S.M.SのVF-25部隊が出動するのだが……。
原作・総監督とバルキリーのデザインは河森正治氏が担当。シリーズ構成は吉野弘幸、音楽は菅野よう子が担当。声の出演は中村悠一、遠藤綾、中島愛、神谷浩史ほか。なお、ランカ役の中島愛は、「マクロス」歌姫オーディションでグランプリに輝いた新人。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2008年7月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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