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株式会社東芝は、2008年度第1四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比97%の1兆6,187億円で、前年よりも459億円減少。営業利益は前年同期の212億円から454億円マイナスとなり、242億円の赤字。税引前利益も同340億円から164億円の損失、純利益も同206億円から116億円の損失と、いずれも赤字になっている。 デジタルプロダクツ部門では、HD DVD事業終息の影響があったものの、テレビやパソコン、HDDなどが好調。しかし、流通・事務機器事業が前年同期に需要が集中した影響で、部門全体の売上高は前年同期比97%(196億円マイナス)の6,443億円と減収。損益面では携帯電話事業が悪化したものの、好調分野がカバー。部門全体では132億円(前年同期155億円増)と、大幅な増益を達成した。 しかし、電子デバイス部門はNAND型フラッシュメモリの価格下落や円高の影響で赤字化し、システムLSI事業も不振。部門全体での売り上げは3,657億円(前年同期比97%)だが、営業利益は前年同期から509億円マイナスで赤字化し、342億円の損失となった。
社会インフラ部門では、社会システム事業が低調だったが、発電システム事業や電力流通、産業システム事業の好調により売上高4,887億円(同104%)、営業利益は43億円で増収増益。家電事業は個人消費の低迷により減収した。なお、連結業績予想については4月25日に発表した数値を変更していないが「今後の事業環境の推移を注意深く見極める必要があり、必要に応じて見直しを行ない、速やかに開示する」としている。
□東芝のホームページ
(2008年7月29日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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