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8月29日~9月3日にドイツ・ベルリンで開催されている「IFA 2008」において、各社のブースで展示されていた新製品や、開発中の技術などを紹介する。 ■ テレビ/プロジェクタ
Philipsのブースで注目されたのは、EISA Awardも受賞したLEDバックライト搭載の液晶テレビ「42PFL9803」。LEDの制御技術により、画面を128のエリアに分けて個別のディマー調整が行なえることが特徴。また、「黒レベルで、最高のプラズマテレビを上回る」としている。 そのほか、同社ブースでは独自のインテリアライト「Ambilight」を搭載した液晶テレビや、3Dテレビなどを展示していた。 Samsungは、4倍速(200Hz)駆動の液晶テレビ試作モデルを展示。2009年の製品化を予定しているという。 デザイン性で評価の高い独LOEWEは、薄さ6cmという52型フルHD液晶テレビやHDDレコーダ、スピーカーなどのリファレンスモデルをショーケース内で展示した。
プロジェクタでは、三洋がフルHD液晶シネマプロジェクタの普及モデルとして、「PLV-Z700」を展示。輝度は1,200ルーメン、コントラストは1万:1。40~300型の投射に対応する。HDMI入力を2系統装備する。騒音は21dB。 Samsungは、CES 2008で披露したフルHDのDLPプロジェクタ「SP-A800」と、ワイドXGAパネルの「SP-A400」を展示していた。A800はコントラスト1万:1で、24pモードも備えていることが特徴。
■ Blu-rayプレーヤー
Samsungは、Blu-ray Discプレーヤーの新製品として、9月末発売の「BD-P2500」と、既発売の「BD-P1500」を展示。価格はP2500が399ユーロの見込みで、BD-P1500の実売価格は299ユーロ前後。 両機種の違いはBD-Liveの対応/非対応で、P2500はBlu-ray Disc Profile 2.0を、P1500は1.1をサポートする。ただし、P2500の発売と同時期にP1500のアップデートを実施。Profile 2.0に対応予定となっている。そのほかの違いとして、P2500は1GBメモリを搭載するが、P1500は256MBとなる。 いずれもHDオーディオのビットストリーム出力に対応。HDMIはver.1.3で、Deep Colorやx.v.Color、CECもサポートする。HQVビデオプロセッサを搭載。AVCHD形式で記録したディスクも再生できるという。7.1chアナログ音声出力も備える。 LGも、BD-Live対応のBDプレーヤー「BD300」を展示。米国では秋に発売される予定で、NETFLIXからのビデオストリーミング再生に対応していることが特徴。 FUNAIは10月に発売予定のBDプレーヤー「B1-M110」を展示。DivX認証も取得している。
■ ポータブルプレーヤー/イヤフォンなど
iriverは、CESでデザインモデルが展示されていた3.3型有機EL搭載ビデオ/オーディオプレーヤー「SPINN」などのポータブル製品を中心に展示。 SPINNは、右上のダイヤル部を回すことで操作できることが特徴。欧州では10月発売で、8GBと4GBのモデルを用意。8GBの価格は220~250ユーロの見込み。 「Lplayer」は日本でも発売されているポータブルメディアプレーヤーだが、同製品のオプションとして、背面に装着できる小型モノラルスピーカーが展示されていた。Lplayerに装着するとテレビのブラウン管のような形状となり、スタンドとして利用できる。プレーヤーのイヤフォン端子と接続する。スピーカーの価格は20ユーロ前後。
イヤフォンでは、Sennheiserが欧州で発売したばかりというカナル型(耳栓型)の「IE 8」などを展示。プロフェッショナル向けという「IEシリーズ」の最上位モデルで、価格は300ユーロ。 大きな特徴は、ハウジング部のコントローラにより低/高域のバランスを調整できる点。付属するドライバー状のツールを使用することで調整が行なえる。 再生周波数帯域は10Hz~20kHz、出力音圧レベルは125dB、インピーダンスは16Ω。ケーブル長は1.2m。重量は5g。
□IFA 2008ベルリンショーのホームページ(英文) ( 2008年9月3日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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