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株式会社東芝は17日、世界最小のワンセグ受信用ワンチップLSIを発表。10月末よりサンプル出荷を開始する。 オンボード実装向けの標準タイプ「TC90541WBG」と、小型チューナモジュールに搭載可能な低背タイプの「TC90541WLG」を用意し、サンプル価格はいずれも2,000円。量産開始は2009年度上期を予定する。 ワンセグ受信用ワンチップLSIで世界最小とする、3.26×3.26×0.3mm(縦×横×厚さ、低背タイプ)を実現した製品で、携帯電話などへの搭載を想定。独自のRFCMOSプロセスでRFチューナ部とOFDM復調訂正部をワンチップ化したことにより、実装面積と部品点数を削減している。 内蔵の妨害波検出機能により、ワンセグ受信の妨げとなる電波を感知し、必要な周波数のみを検出することで受信感度の向上と低消費電力化も実現。従来比で最大48%の低消費電力化と、妨害波が強い環境下での受信感度向上を可能にしたという。 パッケージは両タイプともWCSP60(0.4mmピッチ)。標準タイプの外形寸法は3.26×3.26×0.61mm(縦×横×厚さ)。 携帯電話などのワンセグ受信感度向上へのこれまでの対策としては、ダイバーシティ受信などの方法が採られているが、消費電力が大きくなるという課題があった。同社は、低消費電力化と受信感度を向上する同製品の投入によりシェア拡大を図る。
( 2008年9月17日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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