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株式会社オーディオテクニカは16日、年末にかけて発売する新製品の発表会を開催。ヘッドフォンやスピーカーなど、多数のラインナップを紹介した。 ここでは、アクティブスピーカー2モデルと、HDMIセレクタ 1モデルの計3機種をレポートする。スピーカーの価格は、据え置きモデルの「AT-SPS7」が26,250円。ポータブルの「AT-SPS5」が12,600円。どちらも2009年春の発売を予定している。 HDMIセレクタの「AT-SL91HD」は、年内発売を目処に開発が進められている。価格は24,150円。
■ スピーカー 「SOLiDGE」シリーズと名付けられたスピーカーで、どちらのモデルも、アルミ鍛造フロントバッフルを採用しているのが特徴。“鍛造”とは、金属加工の塑性加工法の一種で、素材をハンマーや油圧/水圧プレスなどで鍛錬し、強度を高めながら必要な形に成形する方法。日本刀などでも使われる技法だ。 これをフロントバッフルに使うことで、ユニットが駆動する際に発生する不要振動を抑制。クリアで歪みの少ない音色になるという。実際の試聴デモでも、エンクロージャの鳴きを感じさせず、ユニットの音がストレートに聴けるという印象が残った。
なお、同社は2002年に「ATH-EM7」というアルミのヘアライン仕上げを採用した耳掛け式ヘッドフォンを発売しているが、「SOLiDGE」シリーズのスピーカーは、そのデザインコンセプトを踏襲しているという。 据え置き型の「AT-SPS7」は、ガンメタリック(GM)とシルバー(SV)の2色を用意。70mm径のフルレンジユニットを備え、背面にポートを設けたバスレフタイプ。防磁仕様になっている。
入力端子はステレオミニのみ、1系統。アンプ部の最大出力は5W×2ch。再生周波数帯域は60Hz~18kHz。入力インピーダンスは2kΩ。電源は付属のACアダプタを使用。電池駆動には対応しない。外形寸法は84×130.5×172.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は右チャンネルが約800g、左が約780g。1.5mのステレオミニ接続ケーブルが付属する。
ポータブルアクティブスピーカーの「AT-SPS5」も、ガンメタリック(GM)とシルバー(SV)の2色を用意。三角柱のエンクロージャを採用。外形寸法166×43×52mm(幅×奥行き×高さ)と小型。単4電池4本で駆動でき、連続使用時間は約18時間(出力3mW×2ch時)。内蔵アンプの最大出力は800mW×2ch。電池を除いた重量は約195g。 ユニットは34mm径で、1つの筐体に2基搭載したステレオ仕様。入力インピーダンスは680Ω。再生周波数帯域は130Hz~20kHz。入力はステレオミニ1系統。エンクロージャはバスレフ。50cmのステレオミニ接続ケーブルが付属するほか、キャリングポーチも同梱する。
■ HDMIセレクタ 「AT-SL91HD」は入力を4系統、出力を1系統備えたHDMIセレクタ。HDMI Ver1.3に対応し、Deep Colorやx.v.Colorをサポート。1080pまでの伝送に対応するほか、長いケーブルを接続した際の伝送ロスを補償するイコライザー機能も内蔵する。また、接続した機器の電源がONになったことを感知して切り替えを行なうオートセレクト機能も利用可能。 手動切り替えは前面のボタンで行なうほか、付属のリモコン操作にも対応。電源は付属のACアダプタを使用。外形寸法は179×78×30mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は320g。
□オーディオテクニカのホームページ
(2008年10月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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