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ソニーは、3ウェイのフロア型スピーカー「SS-AR2」を12月20日に発売する。価格は1台63万円。 2006年に発売した高級フロア型モデル「SS-AR1」(1台89万2,500円)に続く、ARシリーズの第2弾モデル。AR1の下位モデルとなる。ダブルウーファを採用した3ウェイ4スピーカー仕様で、ツイータとミッドレンジにはAR1と同様のユニットを採用。また、厳選した木材をバッフルや側板に使用しているのが特徴。 ツイータは25mm径のソフトドーム型。ユニット背面の空気の流れを最適化することで、不要な共振を除去。磁気回路の最適化やエッジ一体振動板形状などを採用することで、60kHzまでの高域再生能力を得た。ミッドレンジは130mm径。振動板を一度切ってから再度接着することで、共振を抑えたスライスペーパーコーンを採用。銅リングを組み込んだ磁気回路と合わせ、歪みを低減している。 ウーファは新開発で165mm径。アルミニウムの振動板を採用。磁気回路に銅リングを加えて歪みを低減しているほか、2基のウーファにかかる背圧が等しくなるように配置したミッドマウント・バスポートにより、ウーファ間の干渉も低減。筐体上部、3分の1を独立構造とすることで、ウーファの背圧の影響がミッド/ツイータに届くのを防いでいる。 バッフルには、北海道産・楓材を使用。不要な振動を抑える強固さと、豊かな響きを兼ね備えた材料であり、40mm厚で使用。伐採時期も木の成長がある程度止まり、引き締まる11月に限定している。側板には北欧産の樺材を使用。柔らかさが特徴で、全体の音質のバランスを整える効果があるという。側板の曲げ板加工や内部補強材の配置などで、定在波や回折による音の乱れも抑えている。
仕上げはピアノ塗装。ネットワーク回路は、ドライバーごとに別の基板を用意するなど、干渉除去に努めている。クロスオーバー周波数は400Hz、4kHz。システム全体の再生周波数帯域は42Hz~60kHz。出力音圧レベルは89dB。インピーダンスは4Ω。最大入力は100W。外形寸法は280×410×980mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約38kg。フット部はスパイクで、底面は鉄板で補強している。
□ソニーのホームページ
(2008年11月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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