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ティアック株式会社は、単品コンポのエントリー市場に再参入。12月上旬にハイコンポ「Reference 600」シリーズとして、デジタルアンプ内蔵のレシーバ「AG-H600」と、CDプレーヤー「PD-H600」を各126,000円で発売する。 同社は高級オーディオブランド・ESOTERICを展開する一方、ティアックブランドではiPod用サウンドシステムやラジオ、ミニコンポなど、10万円以下のシステムを発売。その間を埋める単品コンポの入門価格帯の製品が長年空席となっていた。「高級オーディオ復権の流れにより、趣味性が高く、かつ比較的手軽にご購入いただける製品へのご要望が高くなった」と、再参入の理由を説明している。 どちらのモデルも横幅は290mm。7mm厚のアルミ材を使ったフロントパネルから、アールを描いてサイドパネルに続くシンプルなデザインを採用しており、「落ち着いた中にも、ESOTERICにも通じる雰囲気が漂う」という。フロント/サイド/トップのいずれのパネルにもヘアライン仕上げが施されている。カラーはブラックのみ。
■ AG-H600 最大出力75W×2ch(8Ω)、90W×2ch(4Ω)のデジタルアンプを搭載。FM/AMチューナも内蔵するほか、標準でiPod接続用のドックも付属しているのが特徴。 ドックに搭載したiPodの再生と充電が行なえ、ビデオ出力もサポート。iPodは第4世代以降と、nano、classic、touchなどに対応。iPhone 3Gには正式対応しておらず、「このアクセサリはiPhone 3Gでは動作しません」とのメッセージがiPhone 3Gに表示されるが、再生と充電はできるという。 アンプの電源部には大型トロイダルコア採用の電源トランスを使用。整流ダイオードには、電流不足からのリカバー特性に優れるショットキーバリア・ダイオードを採用。連続した大電流消費時にも安定した電流を確保するため、Direct FET POWER MOSFETを搭載している。
トーンダイレクト機能や、FLディスプレイを消灯させて干渉ノイズを抑える機能を装備。ほかにも、無酸素銅を使ったオーディオフィルタやELNAコンデンサなどを投入し、ノイズの低減を徹底している。 入力端子はアナログ音声(RCA)×2、Phono(MM)×1。アナログ音声出力(RCA)も1系統備えている。フロントに標準ヘッドフォンジャックを用意する。AM/FMチューナは各10局のプリセットが可能。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応の大型タイプ。電源ケーブルは脱着式となっている。消費電力は80W。外形寸法は290×338×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は6.8kg。リモコンが付属する。
■ PD-H600 ドライブを筐体の中央に設置。筐体にアルミを多く使用した高剛性構造と合わせ、不要振動の低減を図っている。DACはバーブラウンの「PCM1796」。マスタークロックジェネレータ回路も備えるほか、ELNAコンデンサなど、オーディオ専門部品を各所に配置している。 音楽CDに加え、CD-R/RWに記録したMP3/WMAの再生も可能。S/N比は120dB以上。全高調波歪率は0.003%。電源部には大型トロイダルコア電源トランスを採用。直流電源の安定化を図るため、シャント・レギュレータも備えている。
出力端子は同軸デジタルとアナログ音声(RCA)を各1系統装備。消費電力は8W。外形寸法は290×308×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.4kg。リモコンが付属する。
□ティアックのホームページ
(2008年11月14日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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