「NHKオンデマンド」のオープニングセレモニーが開催 －大河「天地人」の妻夫木、常盤、北村もカウントダウン

右からNHKの福地茂雄会長、妻夫木聡さん、常盤貴子さん、北村一輝さん、NHKの今井副会長。真ん中の白いボタンを押して、「NHKオンデマンド」のサービスを開始した

12月1日サービス開始

司会は小郷知子アナウンサー(左)と、畠山智之アナウンサー(右)

　NHKオンデマンドは、放送法の改正によりNHKも有料ネット配信が行なえるようになり、満を持してのスタートとなる。ニュースやドラマ、特集といった主力コンテンツを含めて配信されることが特徴で、テレビ局による本格的なVODサービスとして注目されている。単品販売と、「見逃し番組」の1カ月見放題パックを用意し、単品の中心価格帯は315円、見放題パックは1,470円。

右からNHKの福地茂雄会長、妻夫木聡さん、常盤貴子さん、北村一輝さん、NHKの今井副会長でカウントダウンを行なった(クリックで再生)

　また、福地茂雄会長は「記念すべき、デジタル放送の日(12月1日)にスタートすることになった。かねてから、あの番組を見逃した、あの番組をもう一度見てみたい、という視聴者の声がたくさんありました。再放送にもおのずから限界がありますので、そういった問題をどういうふうに解決していくかというのが、NHKの宿題でありました。その宿題をやっ解くことができました」と、NHKオンデマンドの意義を語った。

　さらに、「その宿題を解いたとたんに、新しい宿題を背負うことになりました。それは、まさにオンデマンドに値する作品をきっちりと残さなくてはならないということ。スタートすることにも意義があるが、成功させることにもっと大きな意義がある」と今後の抱負を述べた。

北村一輝さん、常盤貴子さん、妻夫木聡さんがセレモニーに駆けつけた

　セレモニーには、大河ドラマ「天地人」から、主人公の直江兼続役の妻夫木聡さん、その妻、お船(おせん)役の常盤貴子さん、上杉景勝役の北村一輝さんが登場し、会場を盛り上げた。

　NHKオンデマンドで見たい番組について、妻夫木さんは、「『その時歴史が動いた』が大好きで、毎週録っているんです。でも、見始めたのが2年前ぐらいなので、それ以前にどういうのをやっていたのか知りません。そういうのを見てみたいです」という。

　また、常盤さんは、「昔、見逃したドラマとか、ぜひ見てみたいです」。北村さんは、「世界遺産。すごく好きですね。見ていない分を見たいと思います」と三者三様に、NHKオンデマンドに興味津々だった。

　「天地人」の収録に関しては、常盤さんが「集合時間が21時の場合もあって驚いている」と語ると、北村さんは「NHKに引っ越したいくらい、通っている」と応じて、笑いを誘った。

直江兼続役の妻夫木聡さん		上杉景勝役の北村一輝さん

その妻、お船(おせん)役の常盤貴子さん

　同じく、見逃し番組サービスで配信されている、朝の連続テレビ小説「だんだん」の主人公を演じている、 三倉茉奈さん、三倉佳奈さんがビデオでコメント寄せた。

　「毎日いろんな事件が起きて、変化していく番組なので、ぜひ、この見逃し番組サービスを使って、見てほしいなと思います。一度ならず、なんども見てほしい。私たちが歌手になったりするストーリーがあったり、ますます面白い展開になっていくので、NHKオンデマンドを利用して、見逃さず、かかさず、見てほしいなと思います」と、ドラマ「だんだん」とNHKオンデマンドの魅力を語った。

三倉佳奈さんもセレモニーに駆けつけた

　さらに、三倉茉奈さんは大阪で仕事中ということで、三倉佳奈さんのみセレモニーにも登場。「今まで放送されてきた過去の朝ドラだったり、大河だったり、見れていない作品がたくさんあります。このお芝居が素敵だから、いつか私もできるようになりたいなと、思いながら、色々と勉強させてもらいたいと思います」とNHKオンデマンドに期待を寄せた。

　また、「後は、私たちが出演している『ふたりっ子』もライブラリーに登場するとうれしいなと思います」と要望していた。

PC用配信「NHKオンデマンド」

　NHKオンデマンドは、大河ドラマや朝の連続テレビ小説、NHKスペシャルなど、放送済みの番組をテレビやPC向けに配信。NHKサイト内でPC向け配信を行なうほか、テレビ向けでは、対応テレビで使用できる「アクトビラ ビデオ・フル」と、ケーブルテレビの「J:COM オン デマンド」、対応する光回線向けの「ひかりTV」で展開する。

　テレビ向けの「アクトビラ ビデオ・フル」と、「J:COM オン デマンド」、「ひかりTV」はFTTH/CATVの高速回線を前提としたサービスで、いずれもハイビジョン画質で配信する。一方、PC向けでは1.5Mbps/768kbpsのSD画質で配信されるため、ADSL回線でも視聴が行なえる。各サービスの視聴環境は下表の通り。

サービスの種類	サービス名	画質	視聴環境
PC向け	NHKオンデマンド	SD	対応OS：Windows XP/Vista Interenet Explorer 6.0以上
テレビ向け	アクトビラ ビデオ・フル	HD	液晶：シャープ、東芝、日立の一部製品 プラズマ：パナソニックの一部製品 BDレコーダ：パナソニックの一部製品
	J:COM オン デマンド		テレビ + STB
	ひかりTV		対応テレビ(東芝/シャープの一部製品) またはテレビ + STB

　テレビ向けのJ:COM オン デマンド/アクトビラ ビデオ・フル/ひかりTVともに、エンコードされた映像/音声データや、メタデータはNHKから提供を受けている。ただし、J:COM オン デマンドのみMPEG-2 TS/AACの14.5Mbpsで、アクトビラ ビデオ・フルとひかりTVはH.264/AACの8Mbpsとなっている。

　また、いずれのサービスもVODサービスのみで、HDDなどへの蓄積には対応していないが、各社とも独自の再生機能を装備。J:COM オン デマンドは、各3段階の早送り/巻き戻し(コンテンツにより倍速は異なる)、ひかりTVは4/8/32倍速の早送り/巻き戻しや、10分ごとのチャプタ、さらに時間指定のジャンプ機能を備える。アクトビラ ビデオ・フルでは、早送り/巻き戻しには非対応だが、3分単位のチャプタが用意されている。

アクトビラ ビデオ・フル	ひかりTV

□NHKのホームページ
http://www.nhk.or.jp/
□NHKオンデマンドのホームページ
https://www.nhk-ondemand.jp/
□NHKオンデマンド ブログ
http://www.nhk.or.jp/nhk-ondemand-blog/
□ニュースリリース(PDF)
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2008/11/001.pdf
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【11月28日】【特集】12月1日より「NHKオンデマンド」がスタート
－テレビ向け、PC向け配信で4種類のサービス
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081128/nhk.htm
【11月13日】12月開始「NHKオンデマンド」の中心価格帯は315円に
－「見逃し番組1カ月見放題パック」は1,470円
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081113/nhk.htm
【9月17日】NHK、「NHKオンデマンド」で配信予定の番組を発表
－「大河ドラマ」や「のど自慢」、「トップランナー」など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080917/nhk.htm
【4月3日】NHK、過去の大河ドラマなどを有料配信する「NHKオンデマンド」
－「アクトビラ」などで12月スタート。開始時1,000本用意
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080403/nhk.htm

( 2008年12月1日 )

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

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