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株式会社シード・プランニングは26日、iPod/iTunes Storeなどアップルが提供する5つの製品/サービスと、その競合製品企業の市場動向の調査結果を発表した。調査期間は2008年9月24日~12月10日。直接訪問取材及び電話取材における結果となっている。 アップルのiPhone/iPod/Apple TV/iTunes Store/MacBook Airの5つの製品/サービスと、それらの競合であるスマートフォン/ポータブルオーディオプレーヤー/IPTV(VOD)サービス/音楽配信/ノートパソコンの5つの分野を扱う15企業を対象に調査したもの。 15企業は、ソニー、東芝、パナソニック、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、イー・モバイル、ウィルコム、RIM、HTC、ソニー・エリクソン、iriver、マイクロソフト、ASUS、レーベルゲート。 アップルの製品と競合している製品が最も多いのはポータブルオーディオプレーヤー(iPod)で、13企業が競合。次点はスマートフォン(iPhone)の12企業となっている。5分野すべてで対抗しているのはソニーとマイクロソフトだけで、中でも日本におけるポータブルオーディオプレーヤー分野はアップルとソニーの2強体制が固定化されつつあると分析。 ポータブルオーディオプレーヤーのアップル国内シェアは、2008年の見込みでは57%で1位。2位には約30%でソニーが続いており、残りの10%強を東芝やパナソニック、アイリバーなど10社程度で分け合っている。東芝とパナソニックは、2008年春以降は新製品を投入しておらず、「事実上の撤退状況にある」と説明。 国内における音楽配信分野では、アップルの「iTunes Store」は苦戦していると分析。国内の音楽配信は携帯電話向けが圧倒的に多く、音楽配信シェアの約80%を占めており、パソコン向けでアップルは50%を占めていても、全体では10%程度となる。 さらに現在各キャリアが携帯電話を聴取端末とする音楽配信サービスを積極的に展開しようとしていて、そのほとんどがソニー系のレーベルゲートと提携しており、「アップル包囲網が構築されつつある」としている。
2008年の「iPhone 3G」国内販売台数は30万台と見込まれ、2008年のスマートフォンに占めるアップルのシェアは日本の方が世界のシェアより若干高くなると予測している。 さらに、iTunes Storeからダウンロードした劇場用映画やTV番組を家庭用のテレビで視聴するためのIPTVサービスである「Apple TV」に対抗するのは、「アクトビラ」サービスだとしている。
□シード・プランニングのホームページ ( 2008年12月26日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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