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アップルは7日、統合型メディア管理ソフト「iLife」の最新バージョン「iLife '09」を発表した。1月中に発売予定で価格は8,800円。新たに出荷されるMacにバンドルされるほか、1月7日以降にMacを購入したユーザーで、「iLife」のバージョンが古い場合にはアップグレードパッケージも発送手数料の980円のみで提供される。対応OSはMac OS X 10.5.6以降。Intelプロセッサ、PowerPC G5、または867MHz以上のG4に対応する。
iLife '09は、デジタル写真ライブラリソフト「iPhoto」、動画管理/編集ソフト「iMovie」、音楽編集ソフト「GarageBand」、DVDオーサリングソフト「iDVD」、Webサイト作成などが行なえる「iWeb」で構成。この内、iPhoto、iMovie、GarageBandの機能が大幅にアップデートされている。 iMovieではドラッグ&ドロップによる編集機能を強化。動画クリップ上に別のクリップをドロップすると、「入れ替え」、「挿入」、「オーディオのみ」、「ピクチャ・イン・ピクチャ」などの編集オプションが選べるようになった。 詳細編集機能も強化。フィルムストリップを拡大表示し、各クリップの終点と始点を確認。より細かく、厳密な編集が可能になるという。ほかにも、手ブレのある動画を補正する機能や、新しいタイトル、トランジション、エフェクトなども追加されている。ユニークな機能としては、地図アニメーションが利用可能。旅行ビデオなどを作成する際、3D地球儀や地図を使って2つの地点を移動したことを示すアニメーションが作成できる。 GarageBandには、ピアノやギターを習える基本レッスン機能を追加。インストラクターが説明するハイビジョン映像や、演奏と連動する楽譜、画面上でアニメーション化された楽器などを使って演奏が学べ、9回のレッスンをすべて受けると、1曲通して演奏できるようになるという。なお、米国とカナダのみのサービスとなるが、別売でアーティストレッスンも用意。スティングやノラ・ジョーンズなどのアーティストが講師として演奏方法を教えてくれるという。 iPhotoでは、写真に写っている人の顔を検出/認識し、人ごとに写真をまとめて整理することが可能になった。また、GPS対応カメラやiPhone 3Gで撮影した写真のGPS情報をもとに、撮影地からの検索も可能。カメラがGPSに対応していない場合でも、手動で撮影地情報を後から追加/分類することができる。 SNSサービスのFacebookや、写真共有サービスのFlickrとも連携可能。手軽にオンラインで写真を公開できるようになった。スライドショー作成機能もブラッシュアップされ、作成したスライドショーをiTunesに書き出し、iPodやiPhone 3G、Apple TVで楽しむこともできる。 ほかにもiWebにはiSightビデオ/フォト、カウントダウンタイマー、YouTube、RSSフィードなど、新しいiWebウィジェットを追加。作成したWebページをFTP機能でアップロードする機能なども強化されている。
□アップルのホームページ
(2009年1月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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