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世界最大規模のコンシューマエレクトロニクス展示会「2009 International CES」が8日(現地時間)開幕した。7日よりプレスイベントや基調講演が開催されていたが、8日にはメインの展示会場Las Vegas Convention Centerが開場し、各社の新製品や最新技術が一堂に集められている。 ■ 新有機ELやPDPなど、テレビ関連の展示が多数
大手メーカーの展示で目立つのは、やはりテレビ。各社がブースの前面に最新テレビを設置して、アピール合戦を繰り広げている。 ソニーは、低消費電力化を図った「VE5シリーズ」などBRAVIA新製品を展示しているほか、有機ELテレビも出展。21型/1,366×768ドットの有機ELディスプレイを参考出品しているほか、折り曲げ可能な有機ELディスプレイを初披露。サイズは2.5型で解像度は160×120ドット、厚さは0.2mm。プラスチックフィルム上に有機EL素子を集積化し、折り曲げを可能にしたという。
東芝はCell TVを展示。56型/3,840×2,160ドットの4Kモデルと、55型/1,920×1,080ドットの2モデルを用意し、4Kの超解像技術などをアピールしている。4Kの超解像処理は、従来のREGZAの超解像技術では1回だった再帰処理を、Cell搭載により3回まで増やすことで、高解像度画像の精細化が図られている。 また7日に発表したAV670シリーズなど新REGZAの展示も大々的に行なわれているほか、Cellを使ったインターフェイス技術や、SDカードを使った映像配信技術などをアピールしている。
パナソニックは、超薄型テレビを出展。新VIERAシリーズも展開しているほか、VIERA CASTによるネットワーク対応、VIERA Linkやワイヤレス技術による相互連携などを積極的にアピール。SamsungやLGは超薄型液晶テレビや、LEDバックライト技術などの展示を行なっている。
■ ネット技術にも注目。BDプレーヤーも多数登場 また、Yahoo!のプラットフォーム「Widget Channnel」を利用したテレビウィジェット対応テレビが、Samsung、ソニー、東芝、LGなどから出展されており、テレビ用ネットワークサービスの新しい潮流として注目される。 パソコンのサイドバーに表示される“ウィジェット”のように、テレビの画面の隅などにネットワークから取得した情報やコンテンツを表示可能となる。Yahoo!では、「Cinematic Internet」というブランド名で、このウィジェットプラットフォームを展開予定で、SDKもコンテンツプロバイダなどに提供。同規格に則ったウィジェットの増加を計画しているという。
BDプレーヤーは、パナソニックがビデオ一体型の「DMP-BD70V」やポータブル型の「DMP-B15」などの新製品を発表。パイオニアもBD-LIVE対応の3モデルを発表した。多くのプレーヤーがBD-Live対応となっている。
また、キヤノンやソニー、パナソニックからAVCHDビデオカメラの最新製品が登場。ポータブルビデオプレーヤーの新製品なども展示されている。
□2009 International CESのホームページ ( 2009年1月9日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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